マタイの福音書の概略


●マタイの福音書の特徴

①ユダヤ人の王としてのキリスト
「家系と誕生」・・1~2章
「先駆者」・・3章
「誘惑と勝利」・・4章
「王国の法律」・・5~7章
「王の力」・・8章~11章19節
「王の排斥」・・11・20~20章
「王の入城」・・21~25章
「王の死と復活」・・26~28章

※ユダヤ人の王と宣言したために殺された。
(27:11、29、37、42)


②「成就」旧約聖書より60回以上引用されている

③「御国」55回、「天国」32回、「ダビデの子」7回

④「御国の福音」4・23、10・7、24・14
  「恵みの福音」

⑤7つの山・・王が山の上におられる

試みの山・・4・8                     
宣言の山・・5・1  (5章で登り、8章で降りる)
祈りの山・・14・23                 
同情の山・・15・29                 
変貌の山・・17・1                   
啓示の山・・24・3                   
昇天の山・・28・16                 

※これらの山はマタイの福音書の話しの筋となる



●マタイについて

マタイ=「神の賜物」
召命(マタイ9・9)

マタイは自分のことを取税人と書いた(10・3)
→ 謙遜

※マルコやルカはマタイのことをレビと書いた。
(マルコ2・14、ルカ5・27)
→ マタイの恥を覆った。

※ルカはレビ(マタイ)が「盛大な宴会をした。」「何もかも捨てた。」と書いた。


●マタイは救われて変えられた人

取税人(世の奴隷)→神のしもべ
非国民→真の王のしもべ
盗む者→与える者(世界で最も読まれた本の著者)
空しい者→有益な者

※収税所を変えるのではなく、収税所から出る(使徒2・40)


●四福音書の特徴
マタイ・・ユダヤ人の王であるキリスト
マルコ・・神のしもべであるキリスト
ルカ・・完全な人であるキリスト
ヨハネ・・神の子であるキリスト

マタイ・・ユダヤ人のために
マルコ・・ローマ人のために
ルカ・・ギリシャ人のために
ヨハネ・・全人類のために

マタイ・・キリストは王として「山」から命令を下した。
マルコ・・キリストは神のしもべとして「家の中」で働いた。
ルカ・・キリストは十字架への「道」を歩まれた。
ヨハネ・・キリストは「2階の広間」で、神のみこころを弟子たちに親密に語った。