使徒の働き 28章


1~6節 マルタ島の出来事

マルタ島の人たちは親切だった

パウロの手にまむしが取ついたのを見て人殺しだと思った
正義の女神がさばきを下すと思った
→ 異邦人でも悪人に裁きが下ると信じている

※人は聖書を知らなくても罪には裁きが下ることを知っている

「律法なしに罪を犯した者はすべて、律法なしに滅び、律法の下にあって罪を犯した者はすべて、律法によってさばかれます。」
(ローマ2:12)


パウロが何の害も受けないので「神様だ。」と言いだした。
→ 殺人者ではなく罪が無いと認めた

パウロがまむしの害を受けなかったのは、マルコ16:18の成就


※マルタ島では最初に殺人者だと言われた、あとで神様だと言われた。
ルステラでは最初に神様だとあがめられたが、あとで石打ちにされた。
(使徒14:12~17)


※信仰が無い人は、考えがすぐに変わる。
人の評価はあてにならない。


7~10節 島の病人を癒す

パウロたちは島の人たちから親切にされた。

パウロが多くの病人をいやした。
→ パウロにはいやしの賜物が与えられていた。

※裁判を受けるまでローマに2年間捕らえられていた間に、いやしの賜物は無くなった。

パウロはローマで病気になったエパフロデトを癒すことが出来なかった。
エパフロデトは神様のあわれみによっていやされた。
(ピリピ2:25~27)

※「いやしの賜物」と「あわれみによって癒される」のは異なる。
いやしの賜物は瞬時に病気を治すことが出来る力。



11~16節 マルタ島からローマ到着まで

マルタ島で3ケ月間過ごして出航した。

途中のポテオリ、アピオ・ポロ、トレス・タベルネに兄弟たちが出迎えに来てくれた。
→ キリスト者の幸いな交わり


17~22節 ユダヤ人たちへローマに来た理由を説明する

パウロの弁明
①ユダヤ人に対して罪を犯していない
②律法に対して罪を犯していない
③ローマ人は罪が無いので釈放しようとした
④ユダヤ人が反対したのでカイザルに上訴した

ユダヤ人たちが聞いていたこと
①パウロについて悪いことを告げた人はいない
②この宗派(キリスト信仰)について至る所で非難がある
 ローマには既にいくつかの教会がある(ローマ16章)

※教会にユダヤ人と異邦人が一緒に集まることを、ユダヤ人は良く思っていなかった。


23~29節 ユダヤ人たちに福音を語る

パウロはモーセと預言者たちの書によってイエス様がキリストであることを説明した
→ 福音伝道は聖書からイエス様について語ること

※パウロは自分のことは語っていない。
裁判の時には、自分が救われた時のことを語っている。


あるユダヤ人は信じたが、あるユダヤ人は信じなかった。
→ ユダヤ人たちが頑固だったので救いが異邦人に及ぶようになった


30~31節 ローマで2年間伝道する

パウロは囚人だったが、比較的自由に生活出来た。
しかし、ローマの兵士によって常に監視されていた(ピリピ1:13)

この2年間に、エペソ書、ピリピ書、コロサイ書、ピレモンへ手紙を書いた。

それまでに、テサロニケⅠ&Ⅱ、コリントⅠ&Ⅱ、ガラテヤ書、ローマ書を書いている。

2年後に釈放されて再び伝道旅行をしながらテモテⅠ、テトスを書いた。

再び捕らえられて殉教の死を遂げる。
死の直前にテモテⅡを書く。

※テモテⅡ3:20にも病気のトロピモをいやすことが出来なかったことが書かれている。