使徒の働き 1章

1~2節 あいさつ

ルカの福音書と使徒の働きは、ルカがテオフィロに書いた個人的な手紙
ルカはテオフィロが救われるように、長い手紙を二つ書いた。

ルカの福音書のあいさつでは「尊敬するテオフィロ様」となっているが、
使徒の働きのあいさつでは「テオフィロ様」になっている。
おそらく、福音書を読んだテオフィロは救われてクリスチャンになったので、
ルカは神の兄弟として親しく「テオフィロ様」と書いたと思われる。

※新改訳聖書第二版では、
「尊敬するテオピロ殿」 ルカの福音書1:3
「テオピロよ。」 使徒の働き1:1

イエスが行ない始め、教え始められたすべてのことについて書き
→ 教えの前に、行いがある
 人間は良い教えをしても、良い行いが出来ないことが多い


3節 イエス様は復活の後、40日間弟子たちに現れてご自身が生きていることを示された。

Ⅰコリント15章6節によれば、500人以上の弟子たちに同時に現れた。

※不信仰なユダヤ人の前には現れていない。
復活したイエス様が、ユダヤ人の前に現れるのは地上再臨の時
(マタイ26:64、ゼカリヤ12:10)


4~5節 聖霊が与えられる約束(ヨハネ14~16章の助け主のこと)

聖霊のバプテスマ(聖霊でおおわれる)
→ 使徒2章で実現する。

ヨハネは水でバプテスマを授けた
→ 水で全身が浸された。


6節 弟子たちの間違った質問

弟子たちは、すぐにでもイスラエルの国が再興されると思っていた。

7節 イスラエルの再興(千年王国)の時は、父なる神様が定めている。

「ただし、その日、その時がいつであるかは、だれも知りません。
天の御使いたちも子も知りません。ただ父だけが知っておられます。」
 マタイ24:36

御使いも知らない
→ 当然、悪魔も知らない

子も知りません
→ イエス様は知っておられるが、ご自分の責任範囲外のことであるという意味


8節 弟子たちは聖霊によって力が与えられる

福音伝道は全世界に及ぶ
→ エルサレム~ユダヤ~サマリヤ~地の果て

イエス様が言われた順に福音が伝わって行った。(使徒の働きの全体の流れ)
1~7章 エルサレム
8:1 ユダヤ
8~12章 サマリヤ
13章~ 地の果てまで


9~11節 イエス様は、使徒たちに見られながら天に上っていかれた。

イエス様が天に上って行くのを見た人たちはわずかであった。

エノクが天に引き上げられたのを見た人はいなかった。
エリヤが火の車で天に上って行ったのを見たのはエリシャのみ。
空中再臨で信者がいなくなるのを見る人はいないと思う。


イエス様は、オリーブ山から天に上られた。
地上再臨の時は、オリーブ山に下りて来られる。(ゼカリヤ14:4)


12~14節 聖霊が下るまで祈り会をしていた。


15~25節 イスカリオテのユダの代わりの使徒を選ぶ

イスカリオテ・ユダは首をつって死んだ(マタイ27:5)
ユダの死体を降ろす時に、死体が岩の上に落ちて、はらわたが飛び出した(18節)    

くじを引いてマッティアが使徒となる
→ くじを引くのは聖書ではここが最後

※旧約時代には、ウリムとトンミムで神様にみこころを求めたが、
新約時代には、聖霊が内住するので、くじによってみこころを求めることはなくなった。
更に、新約聖書が完成してからは、聖霊はみことばによって信者を導く。
従って、聖書を読んでおかないと神様の導きを知ることは出来ない。