創世記3章 罪の始まり

1節 悪魔の誘惑は狡猾

否定による質問
「園のどんな木からも食べてはならない。」
「本当に言われたのですか。」


2~3節 エバの返事は正確ではない

触れてもいけない
→ 神のことばに付け加える
 触れることは禁止されていない

死ぬといけない
→ 神のことばを取り除く
 死ぬと言われた


※神様に従う意思がないと、正確に知る思いもなくなる
ダニエル、エズラ、パウロ、ベレヤのユダヤ人は聖書をよく調べて、従いました。


「私があなたがたに命じることばに、つけ加えてはならない。また、減らしてはならない。
私があなたがたに命じる、あなたがたの神、主の命令を、守らなければならない。」
申命記4:2
申命記12:32
箴言30:6
黙示録22:18~19


4~5節 悪魔の偽り

死にません
→ 善悪を知る木の実とは言っていない

神のようになり、善悪を知ることを神は知っている
→ 神の愛を疑わせた

※神のようになる・・・悪魔が堕落した時の動機

「暁の子、明けの明星よ。どうしてあなたは天から落ちたのか。
 :
密雲の頂に上り、いと高き方のようになろう。
しかし、あなたはよみに落とされ、穴の底に落とされる。」
(イザヤ14:12~15)


6節 女が見ると

罪は目から入ってくる

アカンはエリコの分捕り物を見て、欲しくなった
(ヨシュア記7:21)

ダビデは水浴びをしていたバテ・シェバを見た
(Ⅱサムエル11:2)

「食べるのに良く」 → 食欲
「目に慕わしく」 → 表面的な美しさ
「賢くする」 → 神のようになる

「肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢」
(Ⅰヨハネ2:16)


「取って食べ」
→ 触れても死ななかったので、食べてしまった。


夫にも与えた
→ 神の秩序が壊れた

※かぶりものは神の秩序の回復のしるし

「しかし、あなたがたに次のことを知っていただきたいのです。すべての男のかしらはキリストであり、女のかしらは男であり、キリストのかしらは神です。
男が、祈りや預言をするとき、頭にかぶり物を着けていたら、自分の頭をはずかしめることになります。
しかし、女が、祈りや預言をするとき、頭にかぶり物を着けていなかったら、自分の頭をはずかしめることになります。
 :
ですから、女は頭に権威のしるしをかぶるべきです。それも御使いたちのためにです。」
(Ⅰコリント11:3~10)


※アダムは善悪の木の実を食べることは神様への反逆であることを理解していた。

[ところが、彼らはアダムのように契約を破り、その時わたしを裏切った。」
(ホセア6:7)


※悪魔はエバを誘惑する前にアダムを誘惑したが、アダムは騙されなかった。
それで、エバを誘惑した。
アダムは神様よりエバを選んだ。
→ 間違った愛情

「アダムは惑わされなかったが、女は惑わされてしまい、あやまちを犯しました。」
     (Ⅰテモテ2:14)


7節 目が開かれた

悪魔が語った通り目は開かれた。
「死にません」は嘘だった。
→ 悪魔は真実と嘘を混ぜる

※悪魔は「善悪を知る木」と言っていない。
「園の中央にある木」と言って、エバが誤解するように誘導した。


肉体はすぐに死ななかったが、霊(神様と交わる能力)は死んだ。
ルカ15章で放蕩息子が帰って来た時、父親は「死んでいたのが生き返り」と喜んだ。


アダムとエバは、善悪を知ることになったが、善悪をコントロール出来ない。
そのために、いちじくの葉で腰のおおいを作った。
→ いちじくの葉は、罪と恥をおおうための人間の努力(宗教)


8節 園を歩き回られる神

アダムとエバが罪を犯したことを知ったが、神さまはあわてることはなく歩いておられる。
※神様は救いの計画(御子による贖いの計画)を持っておられた
アダムとエバが罪を犯さなかったら、御子が死ぬことはなかった。


二人は腰のおおいを付けていたが、木の間に身を隠した。
→ 腰のおおいは役に立たないことを知っていた。


9節 あなたはどこにいるのか
アダムとエバに、神から離れてしまったことを知るようにとの問いかけ

※「彼らは、自分で何をしてるのかわからないでいる」(ルカ23:34)
ルカ15章の放蕩息子は豚小屋は自分のいるところでないと気づいた。


10節 罪を犯したから神様を恐れる 

「愛には恐れがありません。全き愛は恐れを締め出します。」(Ⅰヨハネ4:18)

※罪の問題が解決すると、神様のもとに帰ることが出来る。罪の問題はキリストが解決してくれた。


11節 神さまの質問

裸であることを、だれが教えたのか
食べてはならないと、命じておいた木から食べたのか


12節 アダムの言い訳と責任回避

謝罪ではなく、女のせいにした。

※遠回しに神様のせいにした。
「あなたが私のそばに置かれたこの女が・・・」


13節 エバの言い訳と責任回避

謝罪ではなく、蛇のせいにして責任を回避した。


14~15節 蛇への裁きと救い主の約束

女の子孫(キリスト)が蛇の頭を踏み砕く
→ キリストの十字架の死


16節 女への裁き

苦しんで子を産む
→ 人間以外の生き物は苦しむことなく子を産む

夫に支配される
→ 本来は、夫に愛される存在として造られた


17~19節 アダムへの裁き

苦しんで糧を得る
→ 大地がのろわれたので、放置すると雑草しか生えない

最後に死ぬ
→ 食べるために汗を流して、最後に死ぬ

※人間はのろわれていないが、大地(被造物)がのろわれた。(ローマ8:19~22)


20節 エバ=「生きているものの母」

※アダムは「死ぬものの母」とは呼ばなかった。
アダムの信仰・・神様の救いの約束を信じた。


21節 皮の衣

皮の衣は動物の死によって作られた

いちじくの葉に救いはない
→ 人間の考え出す倫理、道徳や宗教


いちじくの葉は枯れて朽ち果てるが、皮はすぐに朽ち果てることはない。
→ キリストの救いは永遠

救いはいのちが断たれることによって与えられる
→ キリストの死の型


22~24節 エデンの園から追放される

エデンの園は東に入り口があった。
ケルビムと輪を描いて回る炎の剣が入り口を守った。

※幕屋、神殿の入り口は東向き
至聖所と聖所のしきりの幕にケルビムが織り出されていた。
イエス様が十字架で死なれた時に、しきりの幕が上から下まで裂けた
→ イエス様が天国への道


●罪の結果

アダムが悪魔に主権を渡してしまったために、悪魔の支配化に入ってしまった。

悪魔は空中の権威を持つようになった。
(エペソ2章2節)

①人間は罪の奴隷となった。
②人は死ななければならなくなった。
③女は夫に支配され、苦しんで子を産むようになった
④男は糧を得るために労苦する。
⑤大地はのろわれたので雑草が生い茂る

しかし、キリストが十字架で全人類の罪の裁きを受けたので、悪魔が持っている罪と死の力は無くなった。
「主イエスは、私たちの罪のために死に渡され、私たちが義と認められるために、よみがえられたからです。」
(ローマ4章25節)