士師記 21章
1~7節 ベニヤミン族のための嘆き
レビ人のそばめのことで感情的になり自分勝手な誓いを二つ立てたために苦しむことになる
①ミツパでベニヤミン族に娘を嫁がせないと誓っていた
ベニヤミン族の600人以外を打ち殺したためにベニヤミン族が滅んでしまうことになった。
②ミツパに来なかった者は殺されなければならない
ヤベシュ・ギルアデの住民を殺すことになった。
※神様にみこころを伺うことなく自分勝手な誓いを立てると自分自身を苦しめることになる。
エフタは娘を失った。
サウル王はヨナタンを失うところであった。
ヘロデ王の誓いのためにバプテスマのヨハネは殺された。
8~12節 ヤベシュ・ギルアデを聖絶する
400人の処女以外を聖絶した。
13~15節 ベニヤミン族との和解
ヤベシュ・ギルアデの処女をベニヤミン族に与える
※ベニヤミン族とヤベシュ・ギルアデは親戚関係
再建されたヤベシュ・ギルアデの住民は危機の時にサウル王に助けを求めた。
(Ⅰサムエル11章)
ヤベシュ・ギルアデの住民はサウル王と息子たちの死体を葬った。
(Ⅰサムエル31章)
「主がイスラエルの部族の間を裂かれた。」(15節)と書いているが、
イスラエル人が感情的に問題を解決しようとしたために起こったことである。
結局、自分が蒔いた種を刈り取ることになった。
16~25節 略奪結婚
毎年、シロで主の祭りの時に娘たちが踊りに出てきたら、略奪するようにベニヤミン族に伝えた。
→ 神様に伺うことなく、問題を解決しようとした
自分たちの都合のために主の祭りを利用した。
→ ヤコブの子レビとシメオンは復讐のために割礼を利用した
主の祭りに、娘たちが踊るようなことは定められていない。
→ カナン人の偶像の祭りの影響
「そのころ、イスラエルには王がなく、めいめいが自分の目に正しいと見えることを行っていた。」
(25節)
※士師記には4回「イスラエルには王がなかった。」と書かれている。
(17:6、18:1、19:1、21:25)
17章~21章まで偶像礼拝、不品行、分裂などかある。
しかし、イスラエルの王は神様であった。
サムエルの時代にイスラエルの民は王を求めた。
その時、神様は「・・彼らを治めているこのわたしを退けた。」と
サムエルに答えている。
(Ⅰサムエル8:7)
※教会(集会)も神様を王として認めないと様々な問題が起きる。
実際にキリスト教の歴史も士師記とそんなに変わらない。
「自分の目に正しいと見えることを行う」のではなく、みことばに従うべきである。
※ルツ記は士師記と同じ時代のことだが、神様を王として認めている人たちの記録である。