士師記 13章

13~16章はサムソンの働き

1節 40年間、ペリシテ人に支配される

「40」は試みの数

・イスラエルの民は40年間、荒野を旅した
・サウル、ダビデ、ソロモンはそれぞれ40年間イスラエルの王であった
・モーセは40日間シナイ山にいた
・ヨシュアたちは40日間カナンの地を偵察した
・イエス様は40日間荒野で誘惑を受けられた


サムソンの時代には、ペリシテ人の支配から脱するために神様に求めることもしないで
ペリシテ人の支配に甘んじていた。
(士師記15:11)

イスラエルの民が神様を求めないので、神様がサムソンを士師として起こされた


2~5節 マノアの妻に御使いが現れる

不妊の女だったが男の子を産むことを告げられた
→ サムソンは神様の介入によって産まれた

※サラ、リベカ、ラケル、ハンナ、エリサベツも神様の介入によって子を産んだ

マノアの妻は名前は書かれていないが信仰の人だったので、神様によって選ばれた


御使いが告げたことば
・ぶどう酒や強い酒を飲んではならない
・子どもにかみそりを当ててはならない

→ サムソンは胎内にいる時からナジル人

※サムエル、バプテスマのヨハネも産まれる前からナジル人


ナジル人は3つのことを守らなければならない
(民数記6章)
①ぶどう酒、ぶどう汁を飲まない→世の楽しみを捨てる
②髪を切らない→神様のために恥を受ける
 男が長い髪をするのは恥ずかしいこと(Ⅰコリント11:14)
③死体に近づかない→汚れを受けないようにする


6~14節 マノアに御使いが現れる

マノアの祈りに答えて、マノアの妻に現れる
→ マノアより妻の方が信仰の人だったので妻に現れた

※マノアや妻は「神の人」と言ったが、現れたのは「神の御使い」

御使いはマノアにも産まれてくる子がナジル人であることを告げる


15~23節 御使いにささげ物をする

御使いの名は「不思議」
→ この御使いは受肉前のイエス様

「ひとりのみどりごが、私たちのために生まれる。
ひとりの男の子が、私たちに与えられる。
主権はその肩にあり、
その名は『不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君』と呼ばれる。」
(イザヤ9:6)


ことばが実現したらほめたたえたい
→ マノアの不信仰。神のことばは必ず実現する。

子やぎと穀物のささげ物を岩の上でささげた
炎が祭壇(岩)から天に向かって上った
主の使いは炎の中を上っていった
→ 神様がささげ物を受け入れられた。

※全焼のいけにえは、キリストの型


マノアは神を見たので死ぬと言った。
妻は全焼のいえにえと穀物のささげ物を受けられて、子が産まれることを告げたので死なないと言った。
→ マノアより妻の方が信仰深い


24~25節 サムソンの誕生

神様がサムソンを祝福し、サムソンを通して神様が働かれる

サムソンは「小さな太陽」
イエス・キリストは「義の太陽」