関西の音楽活動グループConceptus コンツェプトゥスです。
水野さんが「アナリーゼ講習会」という言葉を出していました。
それがどんなものであるか、書いてみたいと思います。
アナリーゼとは、分析ということですが、
要するにここで目指しているものは何かと言うと、
指揮者や作曲家が楽譜を目にした時、
普通に起こる頭の働きが歌手も出来るようにしようぜ、
ということなのです。
これを、作曲家を講師にお招きして、
レッスン形式でレクチャーしてもらっています。
それによって譜読み、音取りの段階を、
効率的で有意義なものにして、
よりハイレベルな作品作りをしようではないか、
というのが目的です。
指揮者が・・例えばモーツァルトのオペラ作品の楽譜を見た時、
頭の中でどんなことが起こるか、書き出してみましょう。
表層意識でこんなに細かく考えませんが、
潜在意識でどんな判断がなされているか、ということです。
書き出すにあたっては、専門用語を使いますが、
解説を一々致しませんこと、ご了承下さい。
まず、ナンバー楽曲なのか、レチタティーヴォなのか、
レチタティーヴォなら、セッコなのか、アッコンパニャートなのか。
調性は?拍子は?テンポは?
これが基本フォーマットの把握です。
では次に、メロディラインとバスラインは?
そして中間声部を見て、和声進行の把握をします。
どれが主旋律でどれが対旋律?
各声部のフレージングとアーティキュレーションは?
それが歌詞とどう結びついているか。
強弱法は?
こうしたことをまずバラバラに把握できれば、
第一段階成功、1回目の譜読みの終了でしょう。
次からは、それらの事柄がどのように結びつき、
それがどのような効果を生み、
それらを使ってどんなメッセージが出していけるか、
そういう検討をしていくわけです。
もちろん、我々演奏家は楽曲分析の本を書くわけではないので、
こうしたことを紙に書き下ろす義務はありません。
感覚的にでも良いので、わかって演奏すること、
というのが表現手段を見出していく中で重要な事柄なのです。
音楽大学や音楽系学部学科を出た人は、
音楽理論の授業があったはずです。
和声の授業とかあったでしょう?
その時のことをちょっと思い出していただきたいのです。
ナポリの6とか、モーツァルト5度とか、
特別扱いの事柄があったでしょう?
そういうのが出てきた時、解る人であってほしいのです。
そして時代ごと、作曲家ごとの演奏様式の知識があって、
「とりあえず正しい」という演奏が出来るのです。
その先は個々人の研鑽とセンスの賜物なので、
たゆまず精進していただきたいのですが、
その前に、まずはこうした基本的な事柄を押さえる、
ということは忘れないでいただきたいと思います。
こうした基本はつまらないことではありません。
大変に面白いことで、今後さらに楽しむためのツールです。
わかって演奏すると100倍も1000倍も楽しいこと。
それが、音楽の構造なのです。
慣れてくると、音楽の構造を感じて興奮するなど、
楽しい変態、良き変態となることも可能です。
せっかく音楽をやっているのですから、
その次元を目指してみませんか?
発起人 ぼんち
