晴れ。


朝ごはん。パン。カフェ・オ・レ。ショコラティエ。かたゆで卵。ヨーグルト。私以外は皆、欧米人。

ホテルの女の子にボンジュールと言われた。朝の挨拶にも使える。

すれ違いに笑顔の客がいた。愛想笑いは万国共通。


自分はパン好きだったことを思い出した。


パリの街って路が汚いからなんか落ち着く。歌舞伎町みたいな感じも。

電柱ないし建物低いから空が広い。


ポン=ヌフの前で自撮り。主義じゃないけど誘惑に勝てず。



女の子に署名のお願いされた。スリの集団かな。


フランス人時間に適当だから1時間くらい早めに行っても入れてくれるだろう。



ルーブルいいわ。だだっ広いし、天井高いから暑くないし、人気のないエリアはガラガラ。椅子に座ってゆっくりできる。



ドゥノン翼1階。

ニケ、カッケー。こんだけ彫刻あっても随一。風になびいて身体にまとわりつく衣の表現が繊細で素晴らしい。お腹のあたりから胸の方へ回る風と、腿の方へ流れる風の動きがよく見える。船の舳先で風に立ち向かい、翼を広げた雄々しい姿がカッコ良い。

素晴らしい作品に出会うと言葉が淀みなく溢れてくる。


価値あるものは、そうあるものではない。30年以上、西洋美術を観てきた自分の直感を信じていい。心が動いた時が美が生まれる時。全ては心の中のこと。


さて、モナリザ行くか。


大天使ミカエルがデモンを踏んづけているラファエルの絵。なんかキャッチー。


モナリザが801へ移動している!


聖母子像だらけのドゥノン翼2階は、ルーブル託児所と呼ぼう。色んなママと赤ちゃんだらけ。

 

ボッティチェリのフレスコ壁画、ボロボロだけどいいわ。思わずハッとして立ち止まったら、ボッティチェリだった。


やっとシェリー翼へ。


内装が素晴らしい。色んな種類の大理石が贅沢に使われた壁面。立体に見える遊び心のある絵画。


古代ギリシアの陶器の展示、物量が圧倒的で良さが分かってきた。茶色と黒の味気ない動きのないパターンの線描の人物描写ではなくて、浮世絵のようなものだ。いろいろな情景を描いていて面白い。


エジプトがテーマの部屋には古代エジプトの品々が展示されている。


トイレがない。こんなに人が来るのに信じられないくらい少ない。あと、なかなか出てこない気がするのは気のせい?下水道の整備が出来ないから増やせないのでは。地下の男子トイレの3つの小の便器が全部故障中とか意味わからん。



フランス王族の部屋と家具。おしゃれなフランスはここから始まったんだね。配色が軽快でかわいい。スカイブルー、ピンク、白、金色。

1700年代、ヨーロッパの磁器は東洋の磁器に追いついたんだ。白い肌、鮮やかな色彩を手に入れた。

手に入れることが出来なかったのが黒。漆と炭。


マリー・アントワネットの部屋がどんなに豪華で可愛らしくても、トイレ汚いから全部チャラ。


ミロのヴィーナスは想像より小さかった。やっぱり腕は両方あったと思うし、後ろの衣の大雑把感からすると、背後に壁がある場所に展示する予定だったと思う。他の名作と同様、うまく破損した結果生まれた奇跡の名作だろう。


明日はまずベルサイユ宮殿。


ドーナツ、コーラを買う。パリで初の買い物。


お土産を買おうと思ったけど高いのとど直球な品が多いので

やめた。


館内の表記に中国語。中国人パワーすごい。お陰でサインも分かりやすい。


スーパーでおみやげ買わなきゃ。ワイン、チーズ、カップラーメン、チョコ。


マクドナルドはカードで、自分で会計してカウンターで品を引き取るシステム。


レストラン探しで、1時間くらいホテルの周りをぶらぶらする。ぶらタモリならぬ、ぶら金ちゃん。



中国系のお店で夕食。焼うどんみたいなものと、青島ビール。支払いはカード。帰り際に「メルシー、Thank you、謝謝。」と言われ返事に窮した。



ホテルに帰るとドアが開かず。赤いランプがついて緑がつかない。フロントに戻ると明日も泊まるか訊かれた。そうだと答えると設定を解除した鍵を渡された。泊まらん奴になんで鍵を渡すかわからんが無事に部屋に入れた。


旅はトラブルもエンタメ。