勉強って、勉強を始めるまでが楽しいですよね・・・
というわけで、Emacs上で勉強を助けてくれる"ELIP"を使ってみました。
ELIPはEmacs Learning Instruction Programの略称で、
4つの学習モードをサポートします。
・Supermemo的な学習方法
->正解率の高い問題は出題間隔が長くなっていき、
正答率の低い問題は頻繁に出題されるFlash Cardライクな学習方法
・Leitner Method
->Dr. Leitnerの本に基づいた学習方法
基本的にFlash Cardだけど、同じ問題に一定回数正解するとその問題は出題されなくなる。
全部の問題に一定回数以上正解することを目指すモード
・文章丸暗記モード
->その名のとおり、文章を丸暗記するためのモード
登録された文章の一部が削られた状態で出題されるので、
記憶を頼りに完全な文章を作っていく。
正解すると削られる率が多くなっていって、最後は80%が削られた状態で出題される。
・普通のFlash Cardモード
->データベースから任意の20問を選んで出題する。
ごく一般的なクイズ形式
また問題の作り方は3種類あります。
・Emacs Data Base上から、一問一問追加していく方法
・Q. 縄文時代の土器の名前は?
A. 縄文式土器
見たいなQ&Aを書き出して、データベースに一度に登録する方法
・文章中の問題にしたい場所にマーキングして、コマンド一発で問題に変換する方法
です。
単語帳を少しずつ登録したいなら1番目の方法
最初に問題用データベースをどかっと作りたいなら2番目の方法が良いかもしれません。
夢が膨らむのは3番目の方法です。
例えば何か文章をEmacs上で読んでるとします。
自分で調べ物をしたレポートでも、Webからのクリップでも、
あるいはPDFの透明テキストでもよいでしょう。
(OCRでテキスト認識していれば、名前をつけて保存から、テキストで保存が選べるはず)
その文章の中で、これは覚えたいなという場所があれば、{ }で囲みます。
次に{ }で囲んだ文章中、問題にしたい部分を[ ]で囲みます。
好きなだけ{ }と[ ]をつけたら、コマンドを一発呼び出せば、下みたいなQ&Aを生成してくれます。
教科書から問題を生成したり、読んだ本から覚えておきたい言い回しを抜き出したり、
色々なことが出来そうな可能性を秘めています。
インストールに必要なものは
・Emacs Ver.22以降
・EDB Ver.1.31以降
です。
Windowsを使ってる人はCygwinが必要です。
gnupackを落としてくるのが手っ取り早いですね。
EDBは下のリンクから、最新版をダウンロードしてきます。
http://www.gnuvola.org/software/edb/
解凍したら、./configure -> make -> make install でインストールします。
EDBはEmacs Data Baseの略で、電話帳とか住所録とかデータベースを構築できる拡張です。
ELIP本体はここからダウンロードします。
http://www.gnuvola.org/software/elip/
EDBと同じように、./configure -> make -> make installでインストール。
後はDOTEMACSに
(require 'elip)
と書いておけばOKです。
基本的なコマンドは、
elip-make-database -- ELIPの勉強用データベース作成
elip-session -- 勉強したいファイル名を入れると、アイテム表示
elip-learn-xxxx -- Text ModeとかLeitner Modeとかのモード選択
くらいです。
簡単にデータベース作成と勉強の流れを説明します。
とりあえず、縄文時代のことについて勉強するファイルを作るとします。
まずデータベースを作りたいフォルダにDiredでいっておいて、
M-x elip-make-database
を実行します。
ファイル名を聞かれるので、入力します。
ここでは"Zhoumon.elip"としました。
簡単に書いておきます。
これで下のような雛形が作成されます。
次に勉強したいアイテムを追加します。
WEBを検索して、小学生か中学生用の歴史の問題集から適当にこぴぺしました。
このファイルを"Zhoumon.txt"という名前で保存しておきます。
これで基のデータベースと、追加したいアイテムの用意が出来ました。
次に、データベースにこのアイテムを追加します。
M-x elip-session
を呼んで、先ほど作った"Zhoumon.elip"を読み込みましょう。
EDBのデータベースビューから、
雛形に登録されている質問と答えのペアが見えるはずです。
もしアイテムを色々追加済みであれば、"n"や"p"を押すことで、
前後の質問に移動することが出来ます。
次に
M-x elip-import
を呼び出して、先ほど作った"Zhoumon.txt"を指定します。
下のように、追加したアイテムが現れました。
ミニバッファに"Import complete: 5 records"と表示され、
"Database View"の横の数字も"1/1"から"2/6"に変化しています。
これでアイテムの追加は完了です。
では学習をスタートさせましょう。
Supermemoに基づいた、Flash Cardの拡張版を試してみたいので、
M-x elip-learn-new
を呼びます。
下のメッセージにはEnterを押して進めます。
第一問が出てきました。
これは雛形を作ったときに自動生成されたやつですね。
自分の答えは、一番下のミニバッファに記入します。
自分の答えを記入してEnterを押すと、
画面に
・質問
・登録されている正解
・回答した内容
が表示されます。
自分の答えに点数をつけましょう。
かすりもしていないので、0を入力してEnterを押します。
第2問目は先ほど登録した問題です。
楽勝なので"たて穴式住居"と入力してEnterを押します。
登録してある正解とおなじだし、自信を持って答えられたので、
点数は5点です。
デフォルトでは20問答えると、終了します。
ちなみに文章丸暗記用モードでは、
この文章が
こんな感じで虫食いになって出題されます。
どの単語が抜けるかはランダムです。
日本語で同じようなことがしたいなら、
{ }で質問文を囲んで、
[ ] で問題にしたい部分を囲んでおいて、
M-x elip-scan-text で
Q&Aを自動生成させるのが良いかもしれません。


























