コンブリオカンです。

 

はじめの総合病院の診察から3週間後。

こちらへどうぞって、小さな部屋に通されて

オカンと夫さん、オカンの両親の4人で話を聞きました。

 

そこには細胞生検のときに立ち会ってくれた

耳鼻咽喉科と産婦人科の医師のほかに

この日初めて会う血液内科の医師がいました。

 

「細胞診の結果ですが、やはり治療が必要です」

「えーっ」

ものすごい緊張感が漂っていて、

慎重に言葉を選んでくれているのは分かるけど、

なかなかハッキリ話してくれないので、オカン、

「どんな病気かわかっているなら、はっきり病名を言ってください」

と言ってしまいました。

すると…

 

「悪性リンパ腫、白血病などと同じ血液のがんです。

腫瘍がかなり大きいので、ステージングは1ではないでしょう。

今すぐ治療を始めないといけません。抗がん剤を使うので

妊娠していたら治療はできません。

妊娠6か月だと中絶できる期間は過ぎているし…」

 

「先生、お腹に赤ちゃんが…。こどもが生まれるまで治療をしないでいることは

出来ませんか。生まれるまで治療をしないでいるとどうなるんですか」

 

「こどもを産んですぐあなた自身がアウトです。

赤ちゃんのことを言っている場合じゃない、

今はあなたの命が一番でしょう」

 

椅子に座っている私の背後に立ち肩に置いていた夫さんの手に

ぎゅっと力が入って、そばにいた母がうっとうめき声をあげて

泣きくずれました。

 

目の前でどこに入院するのがいいか先生方が話をし、

血液内科の治療実績があり、万が一産めたときに対応ができる

NICUもある大学病院がよいと決まり、その場で大学病院に電話。

「話していた患者さんですが入院で。〇日には受け入れ可能。わかりました」

2日後に入院することに。

 

呆然と目の前のやり取りを見ながら、ああ、先生たちは

とっくに悪性やってわかっとったんや。

オカン、涙も出ませんでした。

 

部屋を出るとき、「お腹にさわるから気を付けてね、落ち込まんように」ってたしか

産婦人科の先生が声かけてくれました。

大変な状況だから、なんかゆうてあげなあかんって思ってくれたんやろうけどね…

 

オカン、何ゆうとんねん。ほっといたらあんた死ぬでってゆわれて

子どももあきらめって言われて落ち込まん人おらんやろって

心の中で思いっきりツッコミましたわ。すんまへん。

 

笑う門には福来る 1日1回笑って免疫力上げませう