こんにちは。conです。前回の自己紹介の最後に書いた通り、今回は僕が何故留年してしまったのか、留年した結果何をしているのか、留年しないためには、など留年に関して私の経験を基に語りたいと思います。


①何故留年したのか

 直接の理由は簡単です。単位が足りないから。選択科目の単位数が一単位足りませんでした。

 そんな事は分かりきっているので留年に至った過程を語っていきます。

 まず、前提として私は理系科目、特に数学が苦手です。更に詳しく言うと積分がどうにもダメ。ですが将来を考え、営業もコンサルもできる気がしない、そしてどんな分野でも良いから分野の最先端に居たいという思いから理系を選択しました。

 受験をどう乗り越えたのかはいずれお話しすると思いますが、大学に入ったとて苦手は変わりませんでした。

 私の学科は基礎物理を広く学ぶのですが、大学、それも専門レベルの物理となると高度な数学的計算からは逃れられません。

 追い打ちをかけたのはコロナによるリモート講義でした。ビデオ形式の講義が多く、内容が頭に入りにくかったこと。そして何より友人との相談や情報共有が出来なかった。友人が少ない私が悪いのですが、それまでの大学生のように友達同士で教え合ったり、過去問を共有したりといった事が出来ず、一人では理解できない部分が多く残ったままテストに臨み、落単した講義が結構ありました。

 また、勉強の出来が悪い自分に嫌気が差し、初めてのひとり暮らしで相談できる相手もおらず二年時にはうつ病になりました。

 こうなってしまうと生活習慣は乱れ、人を遠ざけるようになり、自暴自棄になってゲームやギャンブルにのめりこみました。

 その結果、今考えると簡単だった単位も落とすようになり、昨年の春に留年が決定しました。


②留年が決まってから現在まで

 留年が決まる寸前、落とした講義の先生と連絡している中で、二年の時に一度だけ面談をした先生と再び連絡をする事になりました。

 その先生がとても優しいく、話しやすい方でもあったので定期的に面談の時間を設けて頂くようになりました。

 その先生のおかげで私の教授達に対するイメージが少し変わったと共に信頼できる話し相手ができました。

 また生活面も改め、授業がない夏タームの間もバイトをしつつ予定のない日は学校で勉強し、食堂でご飯を食べることである程度の生活リズムを保つように心がけました。

 そして先月、後期の成績が発表され無事フル単でした。卒業要件もあと一単位のみとなりかなり順調です。


 さて、皆さんは留年と聞くとどんな印象を受けますか?当然、良いイメージはないと思います。私も留年が決まった瞬間は本当に絶望しました。

 ただ、それから一年経ってどう感じているかと言うと、「意外と悪くなかった」と思います。

 親に負担をかけている上に就職も決まってないので偉そうな事は言えませんが、留年は私の人生にとって転機になるかもしれません。

 この一年は履歴書的には空白の一年ですが、空白だからこそ、今までにない時間の使い方ができました。

 まず、この一年で自分の将来について見つめ直す事ができました。私の学科はカリキュラムの都合上四年でも講義を結構取る必要がある上、研究も一年だけなので就活に使える時間が少なく、大半が院進します。私もストレートだったら確実に院進していたと思います。

 今一度自分がやりたい事を考えた時、大学でやるハード系より、IT・ソフトウェア系に行きたいと思いました。で、それならわざわざ院進しなくても良いんじゃないか?という事を思い立ったのが12月。そこから就活を始めることになりました。

 恥ずかしながら、私は中学以降「夢」や将来の目標を持った事が無く、なんとなく興味のある事や安定を目指してきました。なので、ある程度専門知識を得た状態で院進か就職かを選べる機会と時間敵猶予ができたのはとても有り難いです。

 また、やりたい事が定まってきた状態で時間ができたので、講義の勉強とは違う事を勉強する事ができました。私の場合は夏にプログラミングの勉強とTOEIC対策を行い、TOEICの方はひとまずの目標だった700点を取ることができました。

 そして先日ITエンジニアの入門資格である基本情報技術者の資格に挑戦し、無事合格点を越えました(正式な合否は来月中旬)。

 

 自分の場合社会に出る前に自分の精神面の弱さに直面し、そこから立ち直るという経験をできたのは結果的に良かったと思います。

 SNS等見ると、社会に出てからメンタルやられた人の方が立ち直るまで時間がかかっているように見受けられるので…


 結論としては、私のように目標が定まっていない人間にとっては全てがマイナスになるわけではない、です。

 正直、結果に追われる上に勉強の内容も浅い浪人より留年の方が人生の為になる場合もあると思います。


③留年しないために

 先程留年は全てがマイナスではない、みたいな事を言いましたが留年しないに越した事は無いでしょう。特にお子さんが私立大学に通っている親御さんや奨学金を借りている方は絶対に避けたい事だと思います。

 ここからは、留年しないためにやっとくべきだったな、という事について書いていこうと思います。

・単位には執着する。

当たり前なんですけど、分からん事は一人で考えても分かるようにはならんのです。なので誰かに相談したり調べる必要があるんです。高校の勉強までは参考書も充実してますしネットにも情報が溢れています。

 大学の専門科目はそうも行きません。教科書が不親切・ネットで調べてもわからないなんてザラです。そうなると教授、或いは友人に相談する必要があるんですが、私みたいに無駄にプライドが高かったり、臆病な人だと中々自分から聞きにいけない事もあると思います。

 ただ一人で悩んでいても単位は降ってこないので、直接聞きにくかったらメールでもLINEでも良いから単位の為に奔走すれば良かったな、と後悔しています。で、その為に必要なことが


・信頼できる教授を見つける

です。勉強が分からなくなったり理解できない講義が増えると教授達が性格の悪い人達に思えたしまうかもしれません。

 実際生徒を見下していたり、研究にしか興味がなくて授業は適当な先生はいると思います。

 でも、教授達も同じ人間で、同じ大学生というものを経験しているので、学生に単位を落として欲しいと思ってる人は殆どいません。

 ただ、規則に厳しかったり、教える専門の人間ではない故に集団授業が下手だったりする事は珍しくない気がします。

 そういう人は講義を受けているだけだと性格の悪い人に見えてしまうかましれません。少なくとも僕はそうでした。

 でも、上で述べたように一人で良いので信頼できる先生を見つけると、他の先生への見方も変わると思います。

 私は今話し相手になってくださってる先生ともっと早く連絡を取り合っていれば…と思っています。


・規則正しい生活

 本当に大切です。特にひとり暮らし。

 大学生なので夜更かししたり昼まで寝てたりっていうのは仕方ない部分があるでしょう。

 問題なのはそれが続き、規則の無い生活になってしまうこと。

 例えば、毎日学食で昼飯を食べるとか、朝筋トレをするとか、そういう規則が無いと、そのうち何もしないで終わる日ができはじめます。こうなると怠惰な自分に自己嫌悪するようになるけど自律神経が乱れ始めてるので自力じゃ改善が難しい負のループに陥ります。

 外に出るまたは体を動かす日課は作っておくと良いと思います。


④まとめ

 今回は私が経験した留年について書かせて頂きました。私は親がとても寛容だったので留年も受け入れてくれました。親不孝者の自分に優しくしてくれる親には感謝と申し訳なさしかないです。

  留年を仕方ないとは思っていないし、どれだけ悔やんだとしても留年したことは良くも悪くも私の人生に大きな影響を与えると思います。

 それでも、起きてしまった事は戻らないので、しっかりと反省して少しでも良い影響を増やせたらな、と思っています。

 留年しそうな人はどんな手段を使ってでも回避しましょう。

 留年がきまった人、きっと不安だと思います。ですが、不安に負けてしまえば事態は悪化する一方です。一緒に頑張りましょう。

 お子さんが留年してしまった方、色々思うところはあると思います。怒っても良いと思います。でも、ひとしきり怒ったら、留年の経験が少しでも将来に活きるようにお子さんとよく話し合って欲しいです。どうか、自己嫌悪のループに入ってしまうような事はしないであげてください。


今回はここまでにします。次回は中学時代の振り返りか、就活の報告になると思います。


 ご覧いただきありがとうございました。