遠恋のミソ | 棲息地は台所!?

遠恋のミソ

夫とは、遠恋だった。


出逢って二ヶ月で

彼は遠くの地へ転勤になった。

これからはよいお友達で…

な~んて、半分お別れしたつもりだったけど

彼は月に一度、必ず土日に戻って来た。

たった一泊だけど。


当時の私は、土曜日は半日だけの仕事だった。

彼は私の職場の前で

よく私の仕事が終わるのを待っていた。

ナナハンのエンジンをブンブン吹かし

職場の周りをぐるぐる回って。

恥ずかしかった。


ときには、私が体育の授業をしてるのを

黒い革のライダースーツにブーツで固めた彼が

運動場の片隅に座って眺めてた。

それを私の教え子たちが見て騒いでた。


毎月毎月、交通費を払って休みを削って

彼は慌しく会いに来た。

それが三年続いた。



彼のことを愛しているかどうかなんて

考えたこともなかったのに

ある夜、

フェリー乗り場まで彼を送って行った私は

「じゃぁまたね」と見送った後

ふとした気の迷いから

そのまま、フェリーに乗り込んだ。


あれは何だったんだろうな・・・・・


皆がザコ寝してるフェリーの大広間で

彼と二人でひとつの毛布に包まって寝た。



結婚は、

まさに勢いだった

若気の至りだった。

それが十数年、続いてるんだから

不思議としか言いようがない。


・・・今の私に

そんな勢いあるだろうか・・・・・

(ある意味、あったら怖い!?^^;)

・・・結婚後の彼に

そんな情熱!?あっただろうか・・・・・

(ある意味、相手をよく知らずに突っ走ってたかも^^;)

結婚して一番に思ったのは

 どうせ結婚するようになるんだったら、

 あのときの3年分の交通費、

 全部貯金してくれてたらよかったのに・・・

だった。(冷)



いえいえ、それがなかったら結婚してませんって。^^;



もし私たちが

遠恋でなかったら

果たして結婚していたかどうかわからない。。。

というところが、ミソ。