2月いよいよ新6年生です。受験まで泣いても笑ってもあと1年。

5年最後の組み分けも終わり6年の予習シリーズが始まったころ、事件は起きました。

 

その日は塾がある日でした。ちょっと早めに夕食の準備をしていると携帯に着信がありました。塾からです。

「はい。」

電話に出るとあまり話したことがなかった新しい室長先生でした。

「お母さん、お忙しい時間にすみません。ちょっとご相談がありまして。」

「何でしょう?」

「実は昨夜、おじいちゃん先生の奥様が急に倒れられて。おじいちゃん先生は今病院でずっと付き添っています。今週末のテストですが、私が代わりにやりますので時間を変更していただくことは出来ますか?」

「えっ。奥様大丈夫なのでしょうか?」

「何とも言えません。とにかく急に倒れられたようで。今手術を受けて眠っているそうです。」

「そうですか。テストの時間変更はかまいませんが、では今日は塾お休みですね。」

「いえ、後ほどおじいちゃん先生来てくださるそうです。今病院にいても出来ることはないからと。ただ、今後は状況によってはしばらくお休みされるかもしれません。」

 

目の前が真っ暗でした。

娘はずっとおじいちゃん先生1人に教わっていたのです。他に習える先生はいません。おじいちゃん先生がいなければ娘の学びは止まってしまいます。

どうなるの?

しかし、大変な状況でそんなことは口にできません。

「わかりました。お大事にとお伝えください。」

「はい。ありがとうございます。今後のことはまたご連絡します。」

 

万事休す!!

 

 

完全に盲点でした。おじいちゃん先生は確かにいい先生です。

しかし、高齢です。

もしも、もしもおじいちゃん先生に何かあったらおそらくもう受験は無理です。

そういう事態もあることを私は考えておかなければいけなかったのです。

今さら塾を変える?

いや、そもそも首都圏の受験に合わせて教えてくれる塾などほかにないのです。

 

 

どうしよう。

とりあえず帰ってきた娘に事情を話し、塾へ送り届けました。

 

どうしよう。ぼう然と考え込んでいると携帯にメールが。

時々入ってくる東京の某個別指導塾の宣伝です。

 

確かオンラインもやってるって書いてあったっけ。

東京では有名なこの個別指導塾。

4年の秋ころから気になってはいたのです。なぜならノートを見ればケアレスミスの原因が分析できると書いてあったから。

しかし、算数のケアレスミスに悩んでいたあの頃はネットのお兄さんのおかげで一応解決しておりました。

それ以降、たまにメールがきた時になんとなくアクセスしてみたのですが、ずーっとずーっと常に満席なのです。

 

しかし、今は2月。6年生がごっそり抜けた直後です。

もしかしたら。

はやる気持ちで私は電話をかけたのです。