初の組み分けテストが終わりホッとしたのも束の間、翌週からまた週テストです。今度はS組のテストなので難度はいか程!?と戦々恐々としておりましたが、S組のテストであっても前半は基本問題が中心でした。

 

そしてクラスが変わってもここは長野。教室も先生も何ら変わりはありません。やることも変わりません。

 

娘に算数を教えてくれていた先生はとても端整な顔立ちをした60過ぎのおじいちゃん先生でした。初めて会ったときはこの先生、若い時絶対モテただろうなぁと思ったのを覚えています。

このおじいちゃん先生は私とは真逆の性格で娘のペースを尊重してくれるとても穏やかで優しい先生でした。が、その年齢からは想像がつかない程のかなりの切れ者でした。

 

娘は主におじいちゃん先生と最難関問題集をやっていたのですが、娘がうーんと悩みだすとさりげな~く図を描いたり、さりげな~く質問したり、教えるのではなく娘に気づかせるのです。答えは教えない、うまく誘導するのです。

いい先生というのはヒントを出すのが上手です。娘はさも自分で気づけた、自分で発見できたかの如くあっ!と声をあげて解いていくのです。

自分で出来た気になれるので、娘はこの先生との算数が大好きでした。

 

「おじいちゃん先生はね、ママみたいにごちゃごちゃ言わないの。あっ!って言ったら黙って見守ってくれる。」

 

ええ、そうです。私はすぐに口を挟んでしまうイヤーなタイプの母親です。

そしておじいちゃん先生のおかげで娘は算数の思考をどんどん磨いていったのでした。