「あ、いや…今、ネットのニュース見てたら…今時、ナイフ一本で強盗に入ったバカがいたってやってて…妙にツボに入っちまってさぁ…」


今回はサンデーFILE1109「女王の謀(クイーンズ・ギャンビット)」の感想・考察を書いていきます。




○浅香による狙撃


これまでの傘交換の流れなどから、予想通り小林先生を囮にする展開となりました。TwitterのTLなどを見てみると、結構「マジかー」という声が多い印象でしたが、個人的には全く驚きはなかったです。


これまでの、「コナンを試すためだけに隣人の殺人を見逃す行動」や「四つ葉のクローバーを捨てる行動」などから、若狭が並々ならぬ組織に対する恨みを持っていることは明らかでしたし、復讐のためなら何だってするという精神も十分に感じ取れていました。


従って今回の行動は若狭の人物像という観点から見て、至極当然の行動だったように思います。しかしながら、「復讐のためなら関係のない人間が犠牲になろうと構わない」という精神は新一の「犯人であっても殺さない」という精神とは相容れないものです。今後の展開を考えれば下手すれば、組織妥当を目指すコナンサイドに不利益を与える可能性すらあります。


となると、これまで私が考えていた「若狭はRUMを殺し、自らも犠牲となる」展開がやや現実味を帯びたような気がしています。あるいは、「ハロウィンの花嫁」のエレニカのように心変わりするかのどちらかになると思います。


私は基本的に、「青山先生は読者が悲しむような展開を絶対描かないだろう」と思っているので、バーボンやキール,灰原など、巷で『死ぬ展開あり得るかも』と言われているキャラに関しては死ぬ事は100%ないと確信しています。


しかし、ジンやベルモットなどはぶっちゃけある程度死ぬ展開を予期したキャラ描写がされている印象を受けます。それは「新一とは相容れない復讐心を持っている若狭」に対しても言えると思っています。これに関しては賛否両論あると思うのですが、"あくまで個人的な意見としては"「一人ぐらい組織の敵サイドだけど、死んでしまうキャラがいてもいいんじゃないか」と思ってます。


……とまあ、長々と書いたんですけれど、若狭がどうなるかは今後の描写次第で全然変わってくるでしょう!「始めは死ぬ展開を想定して登場させたけど、悲しいからやっぱ辞めた!」とか青山先生ならあり得るでしょうし笑  変に期待せずに、今後の若狭の動向を着目していこうと思います。



○若狭は黒田が羽田とアマンダを殺害したと思っている?



黒田曰く、若狭と会うたびに睨まれていたから自分が殺したと思われているんじゃないか?と言っているのですが、個人的にこれは全然納得いっていません。黒田が羽田とアマンダを殺害したと思っているのなら、なぜ若狭は黒田を襲わなかったのでしょう?RUMを睨んでいた描写も説明つきませんし……


また、93巻「燃えるテントの怪」での「業火に包まれるテントを野放しにした」の意味もよく分かりません。このセリフが17年前の黒田の行動に引っ掻けて揶揄した物だという解釈は個人的にまだ捨てきれないですし、黒田が殺したと思ってるなら、「野放しにした」わけではなく「本当に殺害した」わけで整合性が取れませんし…


否定根拠はまだあります。この後、浅香は務武と出会うはずです。務武は羽田事件の黒幕が黒の組織だという事にたどり着いていますから、若狭にも情報共有されていると考えるのが自然でしょう。となると、若狭はアマンダと羽田を殺害したのは黒田ではなくRUMだと知っているはずなのです……


というわけで、諸々の事情から「若狭は黒田がアマンダと羽田を殺害したと思っている」説はないと思いたいです。もしそうじゃないなら、不自然な描写になってしまうと思います。




○RUM「右目の時を戻すしかなさそうですねぇ…」



今回最も興味深かったのが、RUMのこのセリフ…正直、どう解釈すればよいのか全然消化しきれないのですが、とりあえず考えられる事を書いていきます。


まず、確定情報の確認から行いますと、

・アマンダのダイイングメッセージは「RUMのフォトメモリックグラフィー能力を持った目(左目)に注意しろ」という内容

・RUMの右目は「義眼になっていない方の目」

・現在の左目が義眼となったRUMはフォトメモリックグラフィーの能力を失っている。また、幼い頃は両目ともその能力があった。流れは以下のようになる。


幼い頃→右目,左目共にフォトメモリックグラフィーを持つ

やや成長→左目のみフォトメモリックグラフィーを持つ

義眼後→左目を失った事でフォトメモリックグラフィーを失う


従って、「右目の時を戻す」=「現在義眼ではない、幼い頃はフォトメモリックグラフィーを持っていた右目の時を戻す」って事になりますね。となると、「右目の時を戻す」とは、「幼い頃にあったフォトメモリックグラフィーの能力を持っていた右目の時代に時を戻す」という解釈が一番最初に思い付きます。(とりあえずこの解釈しか思い付かないのでこれが正解という前提で書きます笑)


つまり、RUMが想像しているAPTX4869の効能は、「失われた能力を再生する効能」という事になります。このAPTX4869が宮野夫妻の作った物なのか灰原の作った方なのかはわかりませんが、恐らく「灰原の作った方」だと思います。


詳しい事は今後書く予定の、ボス編考察で書こうと思っているんですが、


◆宮野夫妻の作ったAPTX

→人類の+になる事を目的として開発を試みたが失敗し、「完全犯罪が可能な毒薬」が完成してしまう。これを黒の組織は「暗殺のための毒薬」として使用し始める。

(実際に、羽田とアマンダに投与されている事から、「暗殺のための毒薬」として使われていた事は容易に想像できる)


◆宮野志保の作ったAPTX

→黒の組織の目的を実現する効能を期待して開発を試みる。まだ完成しておらず、投与されるとほとんどが死んでしまうが、宮野志保が「再生能力」の効能を取り入れた事で、たまに幼児化する事例が発生するようになる。ただし、幼児化の事例を宮野志保が報告しないまま脱退したため、黒の組織は「再生能力」が付与された事を知らず、結局「宮野夫妻の作ったAPTX4869」と同じく暗殺のための毒薬として使用され続ける


って感じだと思います。RUMが、幼児化の可能性を知っているのかはわかりませんが、今回の描写を見るに「再生能力」が付与されている可能性には少なくとも気付き始めているのかもしれませんね。


この解釈で、おおまか筋は通るのですが、1つ腑に落ちないのは、"右目の時を戻す"と言っている点です。左目の方が義眼になっているので、普通に考えたら『義眼になった事で失われた左目のフォトメモリックグラフィーの能力を、再び元の眼球を復活させることで、左目のフフォトメモリックグラフィーを取り戻す』つまり、"左目の時を戻す"の方が自然じゃないか?って事です。


まあ、解釈によっては「左目は物理的に壊れてしまっているからもう治せない。でも、右目は能力は失われただけで眼球そのものが死んでるわけじゃない。だから、右目の方が望みある」とも捉えられるので否定根拠とまではいかないですね。





 FILE1109の感想・考察は以上です。ここまで読んで頂きありがとうございました。


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