4/14(金)公開日の夜に黒鉄の魚影観て参りました。1回目の感想を適当に書きます。色々書きたい事が多過ぎて全然書き終わらなかったです笑 良かった点だけでなく、ここの部分こうして欲しかったみたいなのも書いています。(そんなきつい事は書いてないです笑)


まず全体の感想としては、それなりに面白かったという感じです。正直そんなすごい満足感があったわけではないのですが、何回も見たくなる面白さがありました。何回も見る内に、色々面白いポイント見つかりそうだなーと思っています。

良く言うなら、アクションもミステリーもバランスよくて、まさに「こういうのが見たい」コナン映画を実現してくれたと思います。
キャラクターの数が非常に多い中、よくここまでバランス良い作品作れたなーと思いましたね笑


1. アクション要素

ただ、個人的にはアクションはやや微妙だったかもしれないです…その要因としては
・理解が追い付かないシーンがあった
・舞台設定の限界
・灰原とアルジェントの奪還が早かった
辺りかなと思います。

1つ目はまあこの映画に限った話ではないのですが、例えばコルンがアルジェントの父親を狙撃するシーン。このシーンは意味はわかるんですが、いきなり組織の潜水艦内部とパシフィック・ブイのシーンがリンクしだしたので、ちょっと付いていけなかったです笑 
あと、クライマックスのコナンが潜水艦照らして赤井がランチャー(?)ぶちこむシーン…あのシーン自体はめちゃめちゃ良かったです。ただ、組織はパシフィック・ブイ壊して目的達成!って感じだったので、さらにランチャー撃ち込む必要性なくない?って思いました。(ここは自分が理解してないだけかも)  灰原がコナンの跡を追って船から海に飛び込んだ理由もよくわからなかったんですよね……
あと最後のシーン…恐らく、ピンガがコナンと灰原に手榴弾を投げたんだと思いますが、普通に終わりかなーと思いきやサッカーボール蹴りだして、なんか後出し感あってうまく消化しきれなかったですね…笑

ただ、灰原を誘拐するシーン~カーチェイスのシーンがもう良さ語り出したら止まらなくなるくらい良かったです笑 まず、ピンガが直接灰原を気絶させて誘拐するのが意外というか、そこまでやっちゃうか!ってなりました。まあ、予告動画で蘭がピンガの車をパンチするシーンや博士とピンガのカーチェイスがあったので、誘拐されるパターンも予想はしていたんですが、原作との兼ね合い考えると厳しいんじゃないかなーってぶっちゃけ思ってました。その辺り、しっかり期待裏切られてよかったです。

そして蘭の登場!灰原を助けるために闘う姿にグッときました。絶海や異次元とかでもですが、誰かのために自分の命を省みずに立ち向かっていく様がまじでかっこいいです。登場の仕方も、コナンが蘭に助けて~っていうんじゃなく、窓ガラスを割って華麗に登場してきた演出がとてもよかったです。蘭の察しの良さというか、周りの事良く見ているのがよくわかるシーンだったと思います。

コナンがキャンティの凶弾から蘭を守るシーンは、予告であったのでやっぱりなーではあったんですが、鏡を蹴るタイミングを計算して、狙撃を阻んだ所が非常に素晴らしかったと思います。いつもなら、サッカーボールを使って阻むでしょうけど、ここに捻りを入れたのはもう素晴らしいの一言に尽きます笑

カーチェイスのシーンは、ピンガ&ウォッカがコナンの予想を裏切った所がよかったですね。コナンは推理で車の行き先を読むが、まさかの海にダイブ……
その後、潜水艦を目撃するが何もできずに終わってしまうという「無力感・絶望感」が、博士の涙とコナンの「ぜってぇオレが助けに行く!!!!」を引き立てて、めちゃめちゃ感情移入してしまいました。

アクションがやや微妙に感じた原因2つ目は、黒の組織が潜水艦に乗って海の中にいる以上、攻防戦は描きにくいという所にあると思います。実際、クライマックスは潜水艦から魚雷撃ってパシフィック・ブイを壊しただけで漆黒や純黒と比べると黒の組織との対決感が薄かったですね。

3つ目は、アルジェントと灰原の奪還が早かった事ですね。てっきり、クライマックスで奪還するのかなーと思いきや、割りと中盤で奪還に成功し、その後からパシフィック・ブイ破壊まで結構時間あったんですよね。そのため、灰原とアルジェントは奪還済みという安心感があり緊迫感が薄れちゃった気がします。まあ、推理ショーの関係とかもあって最後に奪還持ってくる展開は厳しかったのかもしれないですね。


2. ミステリー要素

今回の映画の推理要素は、パシフィック・ブイの中に紛れ込んだ犯人=クラッキングの犯人=レオンハルト殺害の犯人=ピンガ が誰か当てるという物でした。紅茶の口紅を拭く癖オンリーからほぼ犯人を割り出した感じで、正直物足りなさは否定できないんですが、コナンが示した数字の2のシーンが伏線だったのは見事でした笑 特に、新一の数字の示し方は原作設定にあるもので、それをうまく活用しているのはとても秀逸ですね。

ただもうちょい序盤から、パシフィック・ブイ内にピンガが紛れ込んでいて、それが今作の推理要素であることを明確に描いておいて欲しかったです。バーボンとベルモットが浸入してきた時点で、内部に犯人がいるのでは?という疑惑が出てはいましたが、外部からでもできる?みたいな流れで終わってしまったため、見る側としてはどういう風に解釈したら良いのかわからなくて混乱しました。そのせいでウォッカの言う「ピンガがした予定外の行動」=レオンハルトの殺害、という風に繋がらなくてわかりにくい原因になっていたと思います。普通に黒の組織側のシーンでウォッカ「パシフィック・ブイに潜入しているピンガが~」みたいなセリフ入れといて欲しかったです。

映画前から眠りの小五郎があるっぽかったため、「ピンガはだーれだ?」をやるつもりかな、とは予想していました。しかし、アニメールで公表されたモブの名前がフルネームじゃなかった事や灰原誘拐シーンで既にピンガの顔が出た事から、ピンガ当てはなさそう?と思い直したんですよね。というか、途中まで組織に内通している職員とピンガが別々で存在してるのかなーと思ってました

だんだんピンガがパシフィック・ブイ職員の中にいる流れになり、その辺りから絶対グレースがピンガやんwって僕は確信してましたね笑 変装とってピンガの素顔が出ましたが、オカマみたいでなんか笑っちゃいました。っていうか、エンドロールによると、ピンガとグレースが声優さん同じで衝撃でした。やっぱ声優さんってすげえな…

ピンガ関連でもう1つ…ピンガとコナンの頭脳戦がもうちょい欲しかったです。ピンガがパシフィック・ブイから逃亡を図る際に、「ジン以下のただのチンピラ」と煽ったのはかっこよくて良かったんですが、普通に目的がよくわからなくて残念でした。麻酔銃はその前の眠りの小五郎で使ってましたし、結局それでボコボコにされた挙げ句逃げられたんじゃ、やってる意味がない…

ピンガと取引するしかない的なセリフあったと思うのでなんかその辺とうまくリンクさせて欲しかったです。ピンガもコナン=新一と気づいてたのでアイリッシュの時みたいに「新一vsピンガ」をバチバチにやってくれたら最高だったんですが…まあ尺的に厳しかったんでしょうね…

まあ、ピンガをしっかり悪全振りで描いてくれて安心しました。キュラソーみたいに寝返る展開は見たくなかったので笑



3. キャラクター描写

まずは、キールが素晴らしかった!キールは原作といい劇場版といいこれまで大した活躍がなくて、言い方悪いですが、都合よくコナンに情報渡してくれる機械みたいな扱いだったんですよね。一方で、黒鉄では
・ニーナを川に飛び込ませて助けようとする
・灰原の盗聴器に気づきながらスルーし、敢えて脱出ルートを教える
・ジンに拳銃を向けられるも、食い下がる
・直美のお父さんとイーサン本堂を重ねる
などなど魅力的なシーンがたくさんあり、有能っぷりがしっかり発揮されてて非常によかったです。

「尋常じゃないのは…あなたよジン!!ベルツリーで死んだはずのシェリーが生きているのはなぜ?その理由を彼女本人の口から知りたくはないの!?」みたいなセリフのとこは痺れましたし、直美の父親と自分の父親を重ねるシーンは原作とのリンクが素晴らしかったです。

キールと同じぐらい、それ以上に良かったのが直美アルジェント!予告から、直美と灰原が2人で誘拐されるっぽい筋書きや、沢村さんのアフレコ動画での「今の発言は撤回しなさい!人種差別よ!」などのセリフ、そして直美アルジェントという名前がハーフだった事などから、直美の境遇と灰原の境遇を一致させて描く展開は予想さていたのですが、まさか「イチョウ色の初恋」で出てきた「灰原が東洋系の顔で嫌がらせを受けていた」という設定を利用してくるとは思わなかったです。序盤に灰原が直美アルジェントの事を知っていたっぽい描写があったので、その時は直美が元組織のメンバーだったりするのかなー程度に思ってました。実際、灰原の写真データが入ったペンダントしてたので尚更…

でもアルジェントが灰原の写真持ってたのは、志保に会って謝りたかったという純粋な気持ちからで、そもそも老若認証プログラム自体も人種や年齢にとらわれない社会を実現したいという思いから作ったものだったものでした。この設定も、灰原の両親の研究や板倉のソフトと繋がってるのではないかと思います。

具体的に、直美の研究は純粋に誰かのために行った善良な研究のはずでしたが、世界中の防犯カメラを繋ぎ個人情報と繋げられてしまうのは倫理的に大きな問題があります。まさにベルモットの言う通り、開けてはならない玉手箱です。そして、この善良な研究を自らの利己的な目的に悪用しようと近づいてきたのが黒の組織。宮野厚司の研究も、パシフィック・ブイと同様倫理的な問題を抱えており、それこそまさにマッドサイエンティストと叩かれてしまった所以なのでしょう。

話を戻して、、ウォッカも良かったですね。アニメールでウォッカのイメージが変わるという風に書かれていましたが、まさにイメージ変わりましたね。

ベルモットは色々根回しに動いてる感じで、今作最も動き回ってたキャラクターなんじゃないでしょうか。シェリーが生きてるって発覚したらベルモットにも不都合ですし自分に不利益が回って来ないように色々やってましたね。一番最初のおばあちゃんがベルモットの変装だったラストは今作一の衝撃だったんですが、ベルモットは何のためにおばあさんに変装したんでしょう。ベルモットがボスに送ったメールの文面もしっかり見れなかったので、2回目見に行く時はその辺り重点的に見ようと思います。

キャラクター関連で不満だったのは赤井も含めたFBIですね。まあ尺的に仕方ないのかもしれませんが、赤井さんはランチャー撃ち込んだだけですし、FBIは狙撃阻止に失敗してますしいまいち活躍してないんですよねー…直美アルジェントの父親は結局助かったようですが、結局助かる結論にするなら、コルンともっと攻防戦やって狙撃阻んで欲しかったです。狙撃される、でも助かるという中途半端な描き方をしてるため、FBIもコルンも無能という風に見えちゃいました。

赤井さんは、灰原というかコナンのためにヘリでやって来てランチャー撃ち込んで終わりって感じだったのがなんかイマイチでしたね。純黒みたいにパシフィック・ブイまでやって来る他の口実欲しかったですし、組織との攻防にももうちょい絡んで欲しかったなあと…というか、あのランチャー撃ち込むシーンコナンが何しようとしてるのか全然わからなかったです。

「潜水艦よりも下に潜って花火ボールで潜水艦を照らし、赤井さんに潜水艦の場所を知らせようとしている」、としっかり説明してからやって欲しかったです。個人的に、櫻井さんが脚本のコナン映画はセリフ説明不足で何しようとしてるかわからないシーンが多いですね。異次元ぐらい丁寧に説明して欲しい…

そういえば、最近流行ってたコナンが亜空間に移動するやつなかったですね。あのシーン大嫌いだったので、なくて良かったです。

ジンについて…今回はあんま出番なかった感じですが、「とんだクソシステムじゃねえか!」の所は面白かった笑

そして主役の灰原!まあ言わずもがな良かったんですが、最後のコナンとの掛け合いだけ意味不明でしたね。14番目のオマージュっぽく描いているんですが、14番目はAの予感から最後に繋がってるから全然変じゃないんですけど、黒鉄では唐突にキスするシーンだけそのまま引用してきた意図がよくわからなかったです。
コナンの「ゆっくり上がろうぜ…早く浮上したら減圧症になっちまうからな…」みたいなセリフもわざとらしくて何か変な感じがしました。灰原はたぶんコナンに惚れてるけど、コナンは灰原には全く惚れてないと思うので、なんか消化しきれなかったですね。やたらこのシーンが長かったのもその原因かもしれません。

とはいえど、灰原視点からコナンに「どうしてあなたはいつも…」で原作の色んな回想出てきたのはすごくよかったと思います。似たシーンで、灰原が誘拐される前の「その眼鏡をかけてると絶対正体がバレねえんだ!~でも結局助かったじゃねえか…!~お前のと交換しとこうぜ!」みたいなセリフもめちゃめちゃ良かったですね。セリフだけじゃなく、コナンの眼鏡も灰原の眼鏡も同じ博士が作った眼鏡で物理的には同じなんだけれど、1つ目か2つ目かが違うという内在的な意味が異なってるというのが沁みました。



最後にサントラ関連の話…まずOPとメインテーマ。メインメーマは事前に聞いていたので、驚きとかは特になかったんですが、思ったよりもマッチしていました。タイトル演出CGもものすごく良くて、例年の激しい演出ではなく、ぬわーっとした演出でしたね。あそこだけループ再生したいです笑 BGMはところどころハロウィンの花嫁のBGMが使われていました。(オレンジだとか細かい事はしりません笑) 

使われてたっぽいやつ↓
・回想~リメンバー~
・形跡
・理不尽な命令
・地下シェルター(安室のシーンで使われてた)
・頭脳戦(ピンガとのカーチェイス)

あともう1つ、ハロウィンのBGMだ~ってなったシーンがあったんですが忘れました

主題歌の「美しい鰭」は劇場で初めて聞いたんですが、突出して良いというほどでもなく、でも悪くもなく…例年通り良かったといったところです。



たぶん書き忘れてる事たくさんあるのですが、とりあえず感想はここまでにしときます。読んで頂きありがとうございました…………

そういえば、RUMの「長年居場所が掴めないあの方の所在がわかると思ったんですがねえ…」というセリフだったり、黒の組織の核心に迫りそうな、考察しがいのあるシーンが結構あったんですが、記憶が怪しいのでDVD発売されてからじっくり考察することにします笑