「3階のエレベーターの右横の金髪の男…モナコGP観戦時にアマンダが帯同していたボディーガードだ…6階の階段の前の短髪の女…パリの舞踏会でアマンダに同行したボディーガード…7階のドレッドヘアーの男はカンヌ国際映画祭…地下駐車場の初老の男はマスターズ…屋上の赤毛の女はウィンブルドン…」


いや、記憶力!!ww



今回はサンデーFILE1106「達眼の悪魔」の感想・考察をします!


ついに本誌再開!間違いなく過去一回想まみれのお話ですね笑


今回は、気になった描写を取り上げながら考察を書いていくスタイルでいきます笑




○黒田は17年前の段階で既に公安


黒田は羽田のボディーガードだった説がよく言われていましたが、「警視庁警備局警備企画課」と紹介されていますから、その可能性はなさそうです。私は、過去の羽田事件の考察にも書いたように、「黒田がインターポールとして羽田事件に絡んでいた説」を考えているんですけど、現段階では何とも言えない感じですかねー。


アメリカの友人には休暇で来たと話しており、アマンダの事も羽田の事も知らないと言っていますが、どこまで本当かわかりません…私的には、仮に「休暇で来た」というのは嘘でも、アマンダと羽田の事を詳しく知らなかったというのは本当だと思いました。


というのも、FILE1106最後に組織の奴に襲われた後、やけに冷静なんですよね。これは組織の存在や、アマンダが狙われている可能性などをあらかじめ知っていたからではないでしょうか?


また、黒田がアマンダの遺体を発見した事が既に確定している以上、今後の展開として「黒田がアマンダの部屋に行く」シーンがあるのは必至です。素直に考えれば、アマンダの部屋に行ったという事は、アマンダが狙われているのを知っていたって事になると思います。


従って、黒田は組織の存在も組織がアマンダを狙ったいる事も既に知っていたと考えるのが妥当だと思います。


流れとしては

『17年前の段階で既に公安警察官として組織を追っていた。公安警察は、黒の組織とアマンダの関係などを掴み、黒田にアメリカ渡航を命じた。』

という感じだと予想します。



○大統領選に出馬予定


やはりどうしても土門康輝を想起してしまいますね。組織が土門康輝を狙った理由もジョディがなんとなぁく説明している感じで、あまりはっきりとは描かれなかったんですよねー…


大統領選に出馬するという事は、それぐらいアマンダ・ヒューズはノリに乗っていたという事でしょうね。黒の組織は、政界・経済界への進出を進めていますから、存在が邪魔になったという事でしょう。アマンダもアマンダ財閥みたいなのを作っていそうですし、いわば「黒の組織の財閥」と「アマンダの財閥」の勢力争いが動機という事だと思います。



○浅香を雇い入れた経緯


アマンダは浅香を雇い入れた経緯を

「彼女の父も私のボディーガードでね…私の盾となって凶弾に倒れ亡くなったんだけど…撃った犯人を彼女が目撃していたのよ!そして彼女は法廷で証言した後、証人保護プログラムで名前を変え、平和に暮らすはずだった…でも彼女も父と同じボディーガードになりたいと懇願され…~」

と説明しています。これを見る限り、全然ドス黒い匂いはしません。


私が過去に長々と書いたRUM編考察の内、「浅香は幼い時から組織の中で育った。そして、純組織のメンバーとしてアマンダに接触した」という部分に関しては正直当たっているだろうと思っていたんですけど、ちょっと雲行きが怪しくなってるかもしれません笑


『雇い入れた経緯が不明』だったのは、証人保護プログラムを受けたからって事なんでしょうか…?結構重要な情報ぽかったんですが笑



○羽田と浅香の関係


羽田は浅香に対して、頬を赤らめて魅力的だと言ったのに対し、浅香はギロと睨み返している事から、羽田は浅香に好意を抱いている一方、浅香は羽田に好意は抱いていないように思えます。


しかし、その左ページ…黒内障の説明をする羽田に対して

浅香「………」


これらの描写から、浅香は冷たい態度を取りつつも、羽田に深層心理では好意を抱いているのかなーという印象を受けます。


ただ私的には思いの外、浅香から羽田への好意がはっきり描かれてないのが意外でした。若狭が羽田の敵を取ろうとしてるのはほぼ間違いないので、敵を取りたいと思うぐらいに好意を抱いていないと辻褄が合わないんですよね…


もう1つ重要なのは、羽田と浅香が出会ったのはFILE1106で描かれたシーンが初めてなのか、という事です。浅香を雇った経緯を細かく説明している事などを踏まえると、初対面と捉えるのが自然ですが、初対面なら尚更整合性が取れません。


なぜなら、今日初めて会った人に好意を持ったとしてもたかが知れてるからです。長年付き合っていて結婚の約束までしている…とかなら、若狭が絶対敵を取ってやる!という気持ちになるのも理解できるんですけど…今回の描写だとそこまでの関係性には見えないんですよね。


「それでも僕を殺すというんですか?」「遠見の角に好手ありってね…」というセリフにも繋がらなさそうですし…


従って、個人的にはこのシーンは初対面ではなく、やたら細かい説明があるのは、読者に情報提供するためにしている、と思いたいです。



○レイチェル浅香のストレスの原因


FILE1106にて、若狭の目はRUMにやられたわけではなく、病気だという事が判明しました。そして、その黒内障にはストレスが原因となる事があるようです。


私が考えるに、このストレスの原因が「黒の組織の魔の手」なのではないかと思います。状況的にも、黒の組織が迫っている環境下で黒内障の症状が出始めており、黒内障と黒の組織の関係性を匂わせているように感じます。


どういう経緯かはわかりませんが、若狭はアマンダのボディーガードをする一方で、裏から黒の組織に迫られていたのだと思います。もしかしたら、浅香の父親を殺害した暴漢も、黒の組織が浅香を引き込むために送った刺客だったのではないでしょうか。


そして、若狭は黒の組織に入るか、自分を育ててくれたアマンダの元に残るか悩んでおり、そのストレスこそが浅香の黒内障の原因なのだというのが私の考察です。


○浅香の『ドックン』描写


『ドックン』は灰原が黒の組織の気配を感じた際に使われる専用の効果音です。それが浅香に使われているのはなぜでしょうか。これは、浅香にも『灰原センサー』なるものがあるという事だと思います。



○「浅香…私は貴方を娘の様に育てて来た…だから母のお願いを聞いてくれるかしら…」の意味


アマンダはやって来た組織の奴らに対しても「招待してもいないのに大勢で無礼ねー」と言っており、黒の組織が来ている事をあらかじめ知っていた様子です。


浅香「ボディーガードの誰とも繋がらない」

アマンダ「………」

という描写も含めると、浅香をわざと退室させて一人になったというのは間違いなさそうです。


従って、「浅香…私は貴方を娘の様に育てて来た…だから母のお願いを聞いてくれるかしら…」というセリフは、「(私を一人にするという)お願いを聞いてほしい」というのが直接的な意味なのですが…さらにもう1つ重要なメッセージが隠されていると思います。


それは、「貴方を娘のように育ててきた私を裏切らないで、(黒の組織ではなく)私達の味方になってほしい。そのお願いを聞いてほしい」という事です。そして、アマンダはその説得を羽田にお願いしていたのだと思います。「浩司の部屋からコマを取って来て」というのも「浩司の部屋に言って彼のいう事を聞いて」という意味で言っているのだと思います。


こう考えると、浅香はアマンダの頼みを聞いて羽田の部屋に向かい、羽田の話を聞く→「遠見の角に好手あり」「それでも僕を殺すと言うんですか?」と言われるという流れに繋がりますよね。



○「気になる人物を監視するために業火に包まれるテントを野放しにした」の意味


93巻「燃えるテントの怪」でのこのセリフですが、これは過去に考察したように、「黒田が浅香を監視するために組織に狙われていた羽田orアマンダ(またはその両方)を野放しにした。その結果、二人は殺されてしまった」と黒田の責任を問う発言だと思います。


FILE1106で、組織が大勢アマンダの元にやった来た事を踏まえると、「業火に包まれるテント」は「黒の組織の刺客に囲まれたアマンダ」の事を指しているように初見では思いました。ただ、黒田はアマンダの部屋に行っているので野放しにしていませんから、「業火に包まれるテント」はアマンダではなく羽田の方だと思います。


という事は、羽田の説得に応じて部屋から出てきた浅香の跡を黒田が追い、一人になったところをRUMに襲われたのかもしれません。



○50年前のRUM


アマンダは、資産家の誕生パーティーで幼少期にラムを見たと発言しています。50年前というと、丁度黒の組織が発足した時期ですし、これが烏丸一族の誕生パーティーだった可能性はありますね。




FILE1106の感想・考察は以上です。ここまで読んで頂きありがとうございましたー次回が楽しみすぎます笑


Twitter→https://twitter.com/Conan_Oriented