沖縄返還02!  懐かしい記憶の1ページ!! | 風に流されて…

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秋風に遊ぶトンボのように…、そして春風に舞う桜のように…

「1972 渚の螢火」を2話続けて見てみました。

ドラマは、大東亜戦争の終戦から始まり、返還交渉…。

それから返還に向けての沖縄社会の様々な事象が描かれているようでございます。

 

1ドルが360円であったり、

コザ市という地名があったり、

クルマが右車線を走っていたり、

戦後のアメリカ支配下にあった時期には琉球政府が敷かれていたり、

挿入歌として「CCR」が流れていたり…。

 

それでもフィクションでございますから

ドラマ仕立ての突飛な事象も盛り込まれているんでしょう。

 

ドラマのわずか一コマの現象ではありますが、

撮影に使われたクルマに違和感を感じたのでございます。

 

 

日産セドリックが使われているようでございます。

もしセドリックであるとすれば、

このシルエットは「330」の型式であって、1975年以降の車ではないのでしょうか。

この当時であれば、「230」の型式だったと思うのでございます。

 

重箱の隅をつつくような些細なことでドラマを斜傾することなく、

飽くまでドラマとして懐かしく楽しむことを心がけることといたしました。

 

このドラマで高橋一生が放った

「返還、我々にとっては『復帰』」

といったセリフが新鮮かつ強烈な印象を受けたのでございます。

やはり小生にとっての「沖縄」は間接的な存在でしかないのでございましょうか?

 

また、ドラマの中では、沖縄の女の子を乱暴して殺した事件が描かれていましたが、

絵空事ではなく、本土の新聞等でも報じられていましたので、

多少の脚色はあるものの事実でございましょう。

 

しかも米軍兵士が関わった事件では、

「日米地位協定」を理由に

沖縄県民にとっては理不尽な対応が迫られ、

事件そのものもうやむやにされていたことなどが報じられており、

血気盛んな当時の小生としては、

怒りと悔しさが込み上げていたことを思い出したのでございます。

この想いも現実的には沖縄県民の怒りや悔しさの半分以下、

いや1割にも満たない薄っぺらな想いに過ぎないかもしれません。

 

ここでドラマからは外れてしまいますが、

昨今の高市外交の中で、トランプのことやアメリカのことを

高市総理はこの上もなく持ち上げ、媚び、

アメリカに好印象を持たれることこそが最も好ましいかのように発言しているように思われるのでございます。

 

確かに悪印象を持たれ、嫌悪感を持たせることは好ましくありませんが、

これではまるでアメリカに依存することにかかりきりで、

日本の自立、自主性を軽んずることになりはしまいか、

一国の宰相となる者がこの様では、

沖縄返還当時の日本と変わらないのではないか、

と訝しんでしまう小生でございます。