エピソードガイド:巨象の塔① / The Tower of the Elephant | 蛮人 the Barbarian

エピソードガイド:巨象の塔① / The Tower of the Elephant

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作品名;巨象の塔 / The Tower of the Elephant
発表年:1933年3月
掲載巻:冒険者コナン(ハヤカワ文庫)
      コナンと髑髏の都(創元推理文庫旧版)
      黒い海岸の女王(創元推理文庫新訂版)
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Conan the Oblivioner

【あらすじ】
盗賊の国ザモラにある大槌横町の酒場に、
暗い底光りのする青い目を持つ若者が現れた。
ごろつき共がどぶ鼠であるならば、その若者は灰色狼のようである。

若者は盗賊が話していた「象の塔」について質問するが、
盗賊は若者を馬鹿にし、笑い物にした。
己の命がその代償とも知らずに。

灰色狼のような青年「コナン」は、この世の全ての財宝に
匹敵するという宝玉「象の心臓」を求め、
前人未到の謎に満ちた「象の塔」へ侵入するのだった。

【解説】
「巨象の塔」は盗賊の国「ザモラ」の都「アレンジャン」が舞台となります。
Conan the Oblivioner

この国に住むザモラ人は、浅黒い肌に黒い目を持ち、
腰に短剣を、胸に悪知恵を抱いています。

その異名の通り、多くのザモラ人が盗みを生業にしており、
それに加え他国からの流入者も多く、その多くが
スリ、コソ泥、かどわかし、押し込み、殺し屋といった面々であり、
且つ警備兵も彼らの家業のお零れに預かっている為、
治安は非常に良くありません。

ごろつきの多くは盗人の守護神「ベル」を信仰しています。

そんな町に現れた青年コナン。この時、年齢17歳。

若い頃は盗賊を生業としていますが、
広い肩幅、分厚い胸、締まった腰に太い腕を持ち、
既に体は出来上がっていたようです。

酒場での盗賊との応答の際、どの盗賊も歯が立たない象の塔に対し
どうするのか聞かれ、「勇気があれば道は開ける」と答えてしまう辺り、
若さゆえの思慮の足りなさが表れています。

結果、盗賊は臆病者と謗られたと怒り、コナンを突き飛ばします。
これに怒ったコナン、酒場の蝋燭が蹴倒され、真っ暗になったにも
関わらず、正確に盗賊を切り捨てます。

実は、コナンは結構根に持つタイプで、やられたら必ずやり返します
殺り返すと言った方が正確かもしれません(;´▽`A``

その後、宝玉「象の心臓」を頂戴しに「象の塔」へと向かうのですが、
着の身着のまま、全く準備とかしませんw

この辺もまた、若さが表れているようで、結構微笑ましいですw

外壁を乗り越え、中庭に降り立ったコナン。
ある人物と出会うのですが…。

次回へ続く

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新企画のエピソードガイド1回目「巨象の塔」は如何でしたでしょうか?

多少は興味をお持ち頂けるような文章になってますでしょうか?

ちょっと長くなりそうなので、今回は此処までとさせて頂き、
続きは次回とさせて頂きます。

でわ、次回の更新で、またお会いしましょう!(*^ー^)ノ


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