伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』 | コナン・ジムシーのブログ

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100冊/年?は読みたいです

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うれしいです


伊坂幸太郎は 

『フィッシュストーリー』 『砂漠』 『グラスホッパー』

を読んでいて

まぁ おもしろいけど 世間が騒ぐほど?

でも 『グラスホッパー』 は よかった うんうん


って感じでした いままで


そして 今回 



伊坂幸太郎 『ゴールデンスランバー』



もう 脱帽です

実は 1/4くらい 読み進めたところで

既に 虚無感のようなものを味わっていました


『全滅!? 12機のリックドムが全滅...3分も経たずにか...』


というサイド6領空で散ったコンスコンのような心境でした

(すみません たとえが よくわからなくて(^_^メ))


そう 途中で 気付いたのです


伊坂さんの小説のいいところが全て この作品には

入り込んでいるって


たとえ 最後が気に入らなくても

この作品は よしとすべきだ


この圧倒的な力のようなもの


ぼくには 決して書けない 

(当たり前なんですが(^_^メ))


ということで


『全滅!? 12機のリックドムが全滅...3分も経たずにか...』


村上春樹が読めなくても 『ノルウェイの森』

小川洋子が読めなくて 『博士の愛した数式』

伊坂幸太郎が読めなくても 『ゴールデンスランバー』

は読めると思うんですけど

(ファンじゃなくても)


伊坂さん特有のパラレルワールド的要素 

世間一般的な 体制陰謀もの的要素

それらを軸としながら サスペンス ミステリー アクション


そして 青春小説


偶然なんですけど

この作品にたどり着くまでに読んできた

『フィッシュストーリー』『砂漠』『グラスホッパー』の面白かった要素が

すべて この作品に盛り込まれていて


世間一般で 本作が

伊坂作品の集大成的扱いされていることに 非常に納得です!


なかでも ぼくは 『砂漠』 的な 青春小説的要素が

気持ち良かった

ちょっと うるうる きた


いや ちょっと じゃない

かなり きた (^_^メ)


誰もが等しく 時を経て 

かつての仲間たちも

遠くに そして 変わっていく

友人たち そして 元カノも


でも 思い出は変わらない

そして そう 想いも変わっていない


みたいな



しかし このいくつもの伏線と

その回収の仕方は

すごいね 

そして そんな 技術的な構成を施しつつも 

想いを 文章に載せていき 小説にして 

ひとを うるうる させるって。。。


やっぱり


『全滅!? 12機のリックドムが全滅...3分も経たずにか...』

 
って 感じです(^_^メ)

(すいません しつこいです あまりによかったので 

 少し はしゃいでます ヽ(^。^)ノ)


ただ よけいなお世話ですが

伊坂幸太郎としては

『ゴールデンスランバー』を上回る作品は

そうそう書けないのでは?

ある種の方向転換しない限り。。。

(なんちって(^_^メ))


ちょっと心配です 実際 最近 どうなんでしょう?




首相爆殺 巨大な力 陰謀 巧妙な罠

犯人は俺? 逃走 暴力 銃 

俺はオズワルドにされる

孤独な時間 

だが 決して 孤独ではなかった

記憶 思い出 想い

『だと思った。』

帰るべき故郷 あの時の俺たち

ビートルズのメロディ 花火

    



-コナン-



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