奥田英朗 『東京物語』 | コナン・ジムシーのブログ

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うれしいです


連チャンで いいのに当たってます




奥田英朗 『東京物語』




もう 典型的な 青春グラフィティなんですけど



時代感が すごい さりげなく それでいて

直接的な空気を感じさせて (矛盾している(苦笑))

いいんです




1959年岐阜生まれで雑誌プランナー、コピーライターを経て

1997年作家デビュー 2004年『空中ブランコ』で直木賞受賞

って 人なんですけど


小説とは言え かなり 自分の経験が入っているのでは

みたいに思わせる 思い入れや 匂いや 空気や 感触や

心の疼きや 焦りや 歓びや たちが描かれています




それに ブログで書いている

エッセイ『延長戦に入りました』 小説『家日和』 同様

思わず 山手線の中だけど つい 吹き出してしまう

笑ってしまう シーンや 主人公の言葉が 

たくさん あって ほんわかします



ただなぁ この時代の空気が判らない若い世代にはどうかな~

(^_^メ)



6話からなる短編連作になっていて

構成も面白いんですよ



それぞれ どれも ある 歴史的(?)な日の

主人公の一日の話で



同じ日に

僕は何をしていて

何を考えていたのだろう

って いうことも 考えて 面白かった(^_^;)





『あの日、聞いた歌1980/12/9』


父親の経営する商社が倒産し 大学を中退し

駆け出しのコピーライター(雑用含む)として

社会に飛び込み 

走り出したばかりの久雄の

ある一日(ジョンレノンが凶弾に倒れた日)



『春本番1978/4/4』


大学には落ちたけど 浪人生として

不安や気負いを持ちつつも 東京に夢膨らませ

名古屋から上京し 初日から寂しく

高校時代にの友人を訪ね どうにか 捕まえ

おそらく 同じような心持だった友人と

後楽園球場 外で 缶ビールの美味しさに

目覚めた

ある一日(キャンディーズ解散コンサートの日)



『レモン1979/6/2』


大学の演劇サークルでの夢多きそして何も考えていない楽しい仲間

そして 本当の恋に気付いた

そして 女の子の本当の可愛さが判った

ある一日(江川卓初登板の日) 



他は 

『名古屋オリンピック1981/9/30』(オリンピック候補名古屋がソウルに負けた日)

仕事とは?

『彼女のハイヒール1985/1/15』(新日鉄釜石7連覇 松尾引退 北の海引退の日)

大人の恋愛?結婚?仕事?

『バチェラー・パーティー1989/11/10』(ベルリンの壁崩壊の日)

お金?仕事?夢?可能性?

そして 世界は変わる?

 



へぇ~

書きすぎた(-_-メ)


まぁ とにかく ある世代以上の人には 


きっと 面白いですヽ(^。^)ノ




-コナン-


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