劇場版のコナン13作目に当たる「漆黒の追跡者」を観ました。


この映画は自分の中で1、2を争う作品でメチャ好きなんですね~
久々に観ると改めて面白いなと思う。是非金ローでまたやってほしいな
その中でも、自分が好きなシーンや印象的なポイントを好きなように語ります。

・ご当地警察官総出演
この作品では、色々な都道府県をまたがって起きる連続殺人事件という事で、コナン原作の各地刑事がこぞって登場します。

やっぱこのオールスター総出演っていうか、大集合ってのが良いよね。原作ではあり得ないシチュエーションだろうし。

この作品のちょっと前にTVアニメに登場した大和・上原の長野コンビは勿論、京都府警の綾小路や「園子のアブない夏物語」で出てきた千葉県警まで出てくる芸の細かさ。
まあ流石に大阪府警は出なかったけどね


あと、この作品から群馬県警の山村は警部になったんだよね。それ以降その設定は原作でも引き継がれる事になって、「霧にむせぶ魔女」から原作でも警部に。漫画だともうちょい後になるのかな。こういう逆輸入も面白い。

・暗躍する黒の組織
近年では「純黒の悪夢」が大ヒットしたけど、この作品でも黒の組織がガッツリ出てくるのも魅力的ですね。


ジン、ウォッカ、ベルモット、キャンティにコルン。原作には中々出れないからね~どうしても。
やっぱカッコいいよね敵サイドだけど。普段あまりでて来ないと余計にね。
この頃から、ヘリで派手に空撃したり大分派手な事してるからね。よく尻尾掴まれないよな~

気になるのはベルモットが言っていたNOCが今回の事件の被害者の中にいたというところ。結局誰だったんだろうか。何の目的で組織にいたのか、そこは語られずじまいでしたね。大した事ではないんだろうけど。

・漂う死亡フラグ、終始緊迫
やっぱ黒の組織が絡んでくるということで、コナンは終始緊迫しています。冒頭の悪夢から始まり、何者かに指紋採取されたり東都タワーで追い詰められたりね。そのハラハラ感が伝わってきて、のめり込めるんですよ。


服部との約束のシーンも良いですよね。あれ、他の漫画なら死亡フラグなんですけどね。二人の友情というか信頼関係が伝わってきます。
このお好み焼きの約束シーンはのちの「天空の難破船」のサイドストーリーで回収されましたね。


しかし、最近の映画はやたら派手な感じがする。それはそれで好きだし、楽しめてるけど、これくらいの落ち着き(そんなに落ち着いてはないかな?)でもいい気がする。
まあ前作よりも更に迫力を、という意気込みはあるだろうし、何かしら変化をつけないといけないから何とも言えないけどね。

・蘭の神業
今ではすっかり人間離れした蘭。この作品でも拳銃の玉を避けるという神業を見せます。


カッコよ過ぎる…!てか、「ライフルは無理だけど、拳銃なら…」って発想が常人じゃない笑
逆にライフル避ける真さんナニモンだよって話になるけど、それはまぁ、紺青の拳で分かるけどね…😅

・佐藤刑事の名推理
警視庁の中で一番頭がキレるとしたら佐藤刑事ですね。眠りの小五郎を見破りかけた事もあるし。


この作品でも、数々の違和感から事件の裏に犯人以外の得たいの知れない何かが動いているのではと推理します。

まあ端から見れば発想が飛躍し過ぎと思われるかもだけど、実際当たってるからスゴい。事実、この推理が無かったら監禁されてる松本警視の元にも駆け付けなかっただろうしね。

こういうの、今後の原作でもあったりしないかな。黒の組織絡みの事件で、詳細は分からずとも、事情を察してコナンのピンチを助けるみたいな。そういう展開あったらアツいよね!

・原作未回収のビートルズネタ
改めて観て「そういえば…」と思ったのが、松本警視が助けを求める時に使った「ザ・ビートルズ」の暗号。

これは多分、原作回の傷跡シリーズで使えなかったネタだと思うんですよね。
傷跡シリーズで口笛の男が吹いていた曲が、ビートルズの「レット・イット・ビー」なんだけど、アニメでは名曲としか触れてなかったからね。版権の関係なのかな?その分というか、映画でガッツリビートルズの説明を博士がしてたね。松本警視がビートルズ世代というのも触れてたし。

こういうさりげない原作のネタ回収見つけると、ニヤリとしてしまう。例えば、2008年のTVアニメOPの「一秒ごとにLove for you」の映像は、当時アニメにできなかった「逃亡者・毛利小五郎」のオマージュだろうしね。


まあこの回は2014年にアニメ化された訳だけどね。他にもこういうの、探せばあるんじゃないかな~。

・神谷さん最後の出演作
これはあまり良い印象じゃないかもだけど、この作品が初代毛利小五郎役の神谷明さん最後の出演作になります。

この作品が自分の中でトップを争うってのは、それも大きい。正直今後どんな作品が出ても自分の中では超えられないと思う。
それだけ神谷さんの存在は大きかったと思うし、小五郎役引退はショックだった。
もう二度とあの小五郎が聞けないのは正直耐え難い現実ではあるけれどね。

・追い詰められたコナンの最後の武器
東都タワーでの、組織とコナンの攻防戦。麻酔銃は切れ、ボール射出ベルト・キック力増強シューズは破壊され、何も武器が無くなり東都タワー頂上に追い詰められる…!


絶体絶命のその時思い付いた最後の武器は伸縮サスペンダー…!サスペンダー先端に破壊されたライトを付けて飛び降り、100m引っ張ったその反動でライトを飛ばして組織のヘリに当てる…このギリギリの戦いに、映画館で思わず息を呑んだのを今でも鮮明に覚えてます。

今でもこれらの武器は更に進化して大活躍してますが、これくらいのスペックでも充分ハラハラしますね。


とまあ、こんな感じで色々語れてしまうくらい好きな作品ですね。これがもう11年前というのが信じられない。それだけ色褪せないですねやっぱコナンは。いつ観ても何回観ても面白い。
この作品は生涯愛し続けると思います。