先日、高野山の金堂で行われた結縁灌頂に参加してきました。
結縁灌頂とは簡単にいうと仏様と縁を結ぶ事をいいます。かなり大まかな説明ですが、一定の儀式の後手に華を持ち曼荼羅の前でそれを投げます(投華)その落ちた先の仏様と縁を結ぶというもので、宗旨•宗派問わずだれでも受ける事ができます
今回の「胎蔵界結縁灌頂」は、密教における修行の一つといわれるもので、特に真言宗などの一部の密教宗派で行われる儀式の一つです。
「胎蔵界」とは、仏教において三界の一つで、仏教の教義を含むすべての法則が内在するとされる世界をいいます。この胎蔵界には、真言宗などの密教宗派が重要視する「胎蔵曼荼羅」と呼ばれる曼荼羅があります。
高野山霊宝館にある「血曼荼羅」平安時代のもの
(縦横4m)平清盛が絵の具に自身の血を混ぜて彩色したとされる重要文化財です。
胎蔵界結縁灌頂は、この胎蔵曼荼羅に基づいて行われる灌頂の一種であり、修行者に胎蔵界の真言や教義を伝授することを目的としています。
この儀式では、真言や呪文を唱え、水や秘薬を使って身体や精神の浄化を行い、胎蔵界の智慧や力を授かることができると言われています。
修行者の信仰心の深化や精神的な成長を促すことも目的とされます。
ちょうどコロナ禍前、たまたま高野山に訪れた日に結縁灌頂が行われていました。次回の時に是非参加しようと思っていたところ、コロナ禍に突入してしまい、実に3年越しの参加でした
この日は、コロナも落ち着いた時期ということもあり、中国人の方の参加も多く見受けられました✨
僧侶の方から一通りの説明とお話を聞き終わると、合掌し南無大師遍照金剛を唱えながら、金堂に入っていきます。
金堂の中はかなりうす暗く、お経が延々鳴り響いていてとても神秘的な雰囲気でした。
言葉であらわすのが難しいのですが独特な空間にいる感覚で空気が変わったのがわかりました。
鳴り響くお経をバックに大日如来の真言と印を阿闍梨の方から授かります。
自分自身が仏となること、世のため人のために尽くすことなどのお話を聞きながら、ここ最近、私自身が足りていなかった事柄を反芻しました。
次に移動し、曼荼羅がある手前の部屋にいくと完全に目隠しをされます。真言を唱えて印を組み目隠しをされると、一瞬で周りと遮断されたような感覚になりました。まるで自分と仏様しかいないような異空間。不思議な感覚になりました。
大げさでもなく何かが変わった感覚を感じ、儀式の最中は不思議と頭が空っぽなような状態になり、それと同時に心の安寧を得た気がしました。
暗い中、足元もわからず方向感覚もなくなり、一瞬不安になりましたが僧侶の方々がしっかり誘導してくれました。
薄暗い空間ではお経が響き渡り、導かれながら真言を唱え続け印を組んだ手に樒を挟み持ちます。そのまま導かれ入壇。僧侶の声を頼りに曼荼羅の上に投華しました。
目隠しを外され目の前には薄暗い空間でもわかる、大きな曼荼羅の絵があり、この空間も何とも神秘的で感動しました。
私が投げ入れた樒は大日如来の上に落ち、大きな曼荼羅を指し説明をして下さいました。
何と生まれた干支の守護仏は大日如来ですのでより縁を感じました。
なかなか参加できなかった結縁灌頂でしたが、弘法大師誕生1250年の記念の年に受ける事ができて良かったです。
日々一人で勤行をしていると自分の心があらぶれたり、平穏だったりと色々な気持ちで拝むのですが(全て仏様にお任せしています)今回は、あらためて、仏様の存在をより感じる事ができて、神秘的で貴重な時間を過ごす事ができました✨
この日は10月並みに寒い日でした💦服装に失敗した!という事を皆さん仰られていました(笑)
⚪︎鑑定スケジュール⚪︎
現在、5月前半は埋まりましたので、鑑定お申し込みが5月中旬から後半の受付になります。よろしくお願い致します。