先日、旦那のスリップが発覚しました。
スリップとは、やめていた依存するものを再びしてしまうことです。
発覚の経緯がとても悲しくて悲しくて…
な、ただのタイムリーなブログです。
今回はスリップしてから1年ほど経ってからの発覚。
辞めていた期間は3年ほど。
依存症と分かってからは２回目のスリップでした。
回復という同じ方向を向いて歩きだしてからは、
家族側は本人に幾度となく伝えることがあります。
・回復の過程にスリップは付き物であること
・家族側が嫌なのはスリップではなく、
嘘をつき続けられると何も信じられなくなってしまうことが嫌なこと
つまり、
スリップしたらすぐに告白をする＝嘘をつかない
が何より大事！
もちろんスリップも悲しいし怒りもでる。
でも 本当に辛いのは信じられなくなってしまうこと
依存症の回復には
信頼関係の回復が何より大切なのです
そんなことを伝え続け、コミュニケーションをとってきていての今回。
スリップを知らなかった期間は１年…
1年のあいだ話し合ってきたこと、
不安なこともその都度確認して安心してきたこと。
そんなひとつひとつが
オセロのようにパタパタッと
白が黒に変わっていく。
積み上げてきた安心が
パタパタッと簡単にひっくり返っていくのです
私は この瞬間がとても苦手です。
日常にたくさんのトリガーがあって、
フラッシュバックするように
あれもあれも、嘘だったんだ。
楽しかったあのときだって、
笑ってたのに嘘ついてたんだ。
(事実関係なくとても極端な思考)
そして感情が崩壊する
怒りや悲しみや情けなさが どどーっと、
嘘を積んできた期間分 押し寄せてくるのです。
こうなるとだいたい何かを衝動的にぶん投げる私
（今回はいつの間にかiPhoneの背面ガラスがバッキバキに…）
そんな自分もそのままに、
ひたすらに 大 崩 壊 ！
落ち着いた矢先に、
今朝 キッチンにあるデジタルフォトフレームが
ちょうど一年前ぐらいの家族写真を写していました。
ちょうどこれくらいの時期からだったのかな
そしてその直近の思い出がぶわーっとまた押し寄せてくる。
家族側は、そんな日常をまた繰り返すことになるのです。
嘘の期間が長ければ長いほど。
今回のスリップ、
もちろん私の落ち度もあります。
金銭管理に緩みがあったこと。
大丈夫だよね…？を重ねてしまっていたこと。
現実的な対処として、
やらなければいけないことの再確認が
スリップという出来事のおかげで出来るのです。
現実的な対策と、
自分自身の言葉にも出来なかったような
溜め込んでいた想いを点検するのが大事なのが、
このスリップ後の期間。
今回も自分で驚くような思い込みがありました
初めての借金発覚
６年前に一番最初の借金がみつかりました
このときはまだ、彼が依存症と分かっていないとき。
義両親が全て立て替えて返済して終わり。
私が知らなかっただけで、義両親は病気の始まりを知っていたようでした
結婚前から実家のものを勝手に売ったり、兄弟に借りていたりと、予兆はたくさんあったのです
私だけが何も知らないまま、なんの対策も出来ずこの1年後にまた同額の借金を見つけます。
この１番最初のとき
義両親に話すか離婚かを迫ると
一週間ほど待たされた後に彼が言ったのは
「親には言えないので 離婚します」
でした。
あぁ、私より実母が大事なんだな。
私は、借金よりもこの事実がとても辛かった。
結局は親に話して再スタートするのですが。。
そして今回も、同じところで引っかかるのです
義母に話してください
「１日待ってください…」
それが返事でした。
３人目を妊娠中の不安定な私より、
親が大事なんだなぁ
私はいつも待たされるんだなぁ。
深夜まで攻防が続き、
「こんな時間にかけなくてもいいだろ！」
私はこんな時間まで苦しんでるんだよ。
私は傷つけてもいいのに？
あなたはいつもそっちをとるんだね。
朝になりやっと義母に電話。
なんであなたは…
と言いながらも、
借金もパチンコをすることも、
「私はいいけど…もう肩代わりはできないよ」
が義母の返事でした。
「悪いことをしなかったらそれでいいけど…」
は、義母の口癖です。
人はお金がないと悪いことをする。
これが義母の信じていることで、
だから、、と金銭的な援助は今までも沢山受けてきました。
援助にはとても感謝しています。
ただこの発言からは
「あなたがこれ以上悪いことをしないように」
というニュアンスを私は感じるのです。
3年ほど前にした起業も
とても反対されていました。
そんな甘い仕事ある訳ない！
上手くいく訳がないよね？
あの子は何を考えているのか…
止めるように声を掛けられていました。
それが義母の愛情の形なのでしょう。
数年前、
旦那と同業種・同年代の人が
同じ市内にて刃物で同僚を刺して逃走している
というニュースがありました。
義母からの連絡は、
「あなた刺したりしてないよね…？」
でした。
そっちなんだ…
と、そのときは驚きながら笑い話にしたけれど。
どうして認めてあげないんだろう
そして私は、
理解しているともりなのに
なぜ大切にされていないんだろう。
(そう感じている)
そう感じることが悲しくて悲しくて、
沢山の人に支えてもらいつつ感情を垂れ流して
ティッシュを大量消費しています…
最初のスリップよりも
夫婦仲が良くなってきていたぶん、
濃いコミュニケーションをしてきたと思っていたし、
だからこそ、
嘘の時間が重なってきたのがとても悲しい。
そしてそれを自分からではなく、私が発見してしまった。という事実が悲しい。
いつも彼と離れられないのは、
「どうせ私はひとりぼっち」
「私に帰るところはない」
という私の傷が疼くのが理由でした。
「もうひとりにはなりたくない」
今回もその
どうせ私はひとりぼっちなんだーー
帰るところもない
誰も助けてくれないーー
はもちろんひょっこり顔を出すけども。
ほんとにそう？
こんなに助けてくれる人も周りにいて
血縁なんて関係なくても大事にしてくれる人がいて
私が大切にしたいと思う人達もたくさんいて。
誰よりも味方な自分もいるじゃないか。
寂しいときもあるし、
辛いことも悲しいこともある。
それは、「私だから」
ではもうない。
と思っている自分に驚きました。
今回の私のキーワードは、
「裏切り」
なのかもしれないなぁ
なんにも教えてくれなかったじゃない！
なのに私にだけ押し付けて！
こんなに頑張ってるのに！
あなたもそっちをとるんだね！
私はこんなに頑張ってるのに…！
胸が痛い…
事実は受け入れても、
「見捨てられた」
という傷はまだまだあるのかもしれない。
そして
「私なら分かってあげられるのに」
と思っていたのだとしたら、
それはコントロールだなぁ…
支援側だからと言って、
心病まない訳ではなく。
辛いとき悲しいときに、
「助けて！」
という事ができて、
どんな感情にも許可を出して
自分を見つめることが出来るというだけです。
誰といても、それが自分一人でも。
私の行く先は幸せしかないと決まっているので。
粛々と、
今の自分をひとつずつ見ていくのみなのです。
(現実的にはまだ修羅場が続いているので、
このスリップブログはおそらく続きます…)
今回驚いたことは、
彼が自分で考えて同じ依存症仲間であるメンバーに
自分のスリップ報告をしたことでした。
渦中に依存症本人である、
よしおっちのブログを見て
また涙が止まらなくなる私…
ありがとう。
そしてこんな
タイムリーな私の話も聞ける
京都らいくみ塾は今月初！会場開催。
今までよりも更に臨場感ある、
スリップ後のお話が出来るかと思います
京都らいくみ塾の詳細はこちら↓↓↓
依存症支援グループらいくみ塾京都セミナー
【主催者：まや＆かな】
日 時 ４月２４日(日)13：00〜16：45
場 所 ウィングス京都 会議室１１
参加費 １５００円
＊予約不要 直接会場にお越しください＊
＊依存症関係者以外はご遠慮願います＊
