マトを演奏中に、曲中で少し空白部分があれば、側面に添えている左手の親指を上下させることでチューニングの微調整ができます。
ほんの1~2mm程度の動きですが、これで環境が変わるわけですね。
次の動画では、0:55、1:39、2:36、3:53、の4回微調整をしています。
前回記事で、中心から左寄りに立ち、楽器に対して右斜め方向に立つことで、自分の視線からのピッチアンテナとボリュームアンテナの角度がやや狭くなり、真ん中に視点を置いても両方のアンテナが視界に入るという話を書きました。
この楽器を弾くにあたって、一番のネックになるポイントは 身体がふらつくと音程が定まらない、ということではないかと思います。
わたしも弾き始めた頃、演奏中にどうしても身体がゆらゆらふらつきだして、揺れを止めようと思えば思うほどひどくなったものでした。
演奏中に視点をどこに置くかは、人それぞれだと思いますが、私はそれまで 右手を注視していたり、ぼんやり前を見ていたりでした。
視点を動くものに置いたり、宙に置いたりすれば、体幹がふらつくのも無理はないですね。
そこで、視点を定めることにしました。
顔はなるべく前を向いたまま 目線だけ落として、楽器の中央と床の境い目に視点を置きます。
もし身体が揺れると、楽器と床の景色が動くので すぐにわかります。
視線で楽器のへりをガッチリつかんで(笑)、身体を安定させる感じです。
お客さんから見れば、なにを下向いて演奏してるのだろうと思われるでしょうけど、見た目よりも安定重視で 私はこのスタイルをとりました。
前回記事、右手左手の動きのバランスを考えて、楽器に対して斜めに立つことにしたのですが、それによってもうひとつの利点が生まれました。
楽器の中心に正面に向かって立っていると、ピッチアンテナとボリュームアンテナを同時に見ることができません。
ピッチアンテナを見るとボリュームアンテナが視界から外れ、ボリュームアンテナを見るとピッチアンテナが視界から外れます。
それが、中心からやや左寄りに立ち、楽器に対して斜め右方向に向かって立つことで、自分の視点からのピッチアンテナとボリュームアンテナの角度がやや狭くなり、同時に両方のアンテナが視界に入ります。

そうすることで、真ん中に視点を置いたまま 両方のアンテナの位置を把握して 演奏ができるようになりました。
今まで左右に広げ気味にしなければならなかった両腕を、ほぼ平行にして演奏できます。