NYゴールドは続伸
米商務省が３月２９日に発表した２月の米個人消費支出（ＰＣＥ）物価指数は、前年同期比２．５％上昇と、前月（２．４％上昇）を上回った。ただ、価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は前年同期比２．８％上昇と前年からやや減速。これを受けて、パウエルＦＲＢ議長は「ほぼ予想通り」との認識を表明したほか、目標の２％に向かって「インフレは鈍化していく」と明言したことで、市場ではＦＲＢが年央にも政策金利の引き下げを開始するとの期待が高まり上伸。
NYプラチナは反落
前営業日に上伸した反動から、利益確定の売りが出やすい地合いとなった。また米長期金利が上昇し、金利を生まない資産である白金は売り圧力が高まった。外国為替市場で対ユーロでドルが強含みに推移したことも下押し要因となった。
NY原油は続伸
米サプライ管理協会（ＩＳＭ）が１日発表した３月の米製造業購買担当者景況指数（ＰＭＩ）は５０．３と、前月から２．５ポイント上昇し、市場予想を上回った。同指数が製造業の景況拡大と縮小の分岐点とされる５０を上回るのは２０２２年１０月以来１年５カ月振り。中国国家統計局が前日公表した３月の製造業ＰＭＩは５０．８と、景気の拡大・縮小を判断する節目の５０を６カ月ぶりに上回った。両指標を受けて、２大エネルギー消費国の需要拡大への期待が台頭。買い優勢となり一時８４ドル台に上昇したあと利益確定の売りが出たものの強地合いを保った。
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