3月3日、ひなまつりの月曜日。
ひなまつり、だけどどこにもそれらしい雰囲気はしないで、学校は淡々と学年末試験の開始である。
そして、月曜日だから、「また、今週が始まった」という、土曜日を渇望するためいきが頭を通り過ぎていくだけである。

この、「また、今週が始まった」もあと3回繰り返すと、今年度も終わりである。
今年度が終わったからといって、安息の日々がやってくるわけでもないが、まあ、年度替わりの春休みが一番のんびりできそうな気もするので、3回目の「また、今週が始まった」をじっと待つことにしよう。

ひなまつりに限らないけど、こどもの日(端午の節句)も七夕も日本伝統の祭りではあるが、舶来のバレンタインデーやクリスマスよりはかなり地味である。
なにせ、「クリスマスまであと○日」という言い方は聞いても、「こどもの日まであと○日」というのは聞いたことがない。
クリスマスやバレンタインほどの、わくわくどきどきしながら待ち焦がれる期待感もない。
マスコミやお菓子業界がなにかのキャンペーンを取り上げたり、過大にコマーシャルすることもない。
「クリスマス商戦」はあっても、「七夕商戦」はない。

なぜか。

答は簡単。
男と女が愛をささやく日ではないからだ。

七夕は、それこそはかない男女の愛の最たるものだと思うが、年に一回しか会えないからか、「年に一度の愛の夜を彩るケーキ」なんてのも商売としては成り立たなさそうである。
ひなまつりもこどもの日も、対象は子どもだから大人の男女が愛をささやくわけにはいくまい。

というわけで、今日のひなまつりも、ものすごく普通の日としてやりすごされ、甘酒も菱餅も桃の花もどかに吹っ飛んでしまって、ただもうみんな杉の花粉を嘆き季節に成り下がってしまったということだろう。

今日日、コマーシャリズムに乗りにくい伝統行事の日で、かろうじて生き残っているのは元旦と成人の日ぐらいなのかも。


今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。
明日から県立高校の入試。
うちの学校の入試からもう30日以上経っている。
はやい!