4日。
正月三が日が過ぎて、今日からは冬休み課外が再開。
まだ遊び足りない生徒たち。
よく我慢して課外授業に参加してくれる。

もちろん、何の理由もなく休む生徒や、田舎に帰省中でまだ帰ってこれない、いや、帰ってこない者もいるのだが、大多数の生徒はまじめに授業に取り組んでいる。
3年生はセンター試験まで2週間。
直前まで演習授業で本番への実力を磨く。

課外終了後、2年前の卒業生が来てくれた。
4月から関東の病院で事務職として働く。
そのための公務員試験に備えて専門学校で学んできた。

彼のすごいところは、高3の時勉強しなくてはならないことに目覚め、自覚して勉強を継続できたことである。
専門学校に入学後は、公務員試験に備えてそれまで高校で学んだこともなかった物理や化学も勉強し、ものにしていったことである。
1年目で基礎を身に付け、2年目でひたすら演習。
目標の公務員試験に合格した。

「高校時代にもっと勉強しておけばよかった」とやや後悔の言葉。
第一志望は県内の公務員試験に合格することだった。
3人募集で二次試験合格の11人までには残ったが、最後を突破できなかったことで悔しい思いを持っている。

「勉強は、本人が本当に自覚しないとダメですね」
彼が語ってくれたこの言葉が心に残った。
いくら教師が説教しても、生徒がそれを自分のものとして心に落し込まないと、本当の勉強力は生まれてこないものだ。
2年間、きびしい勉強をしてきた彼だからこそ、実感として出て来た言葉である。

4月からの仕事にやや不安もあるようだが、これまでの彼の前向きな姿勢が道を切り拓いていってくれると信じている。
がんばれ、O君!


今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。
本気は、自覚と実践から生まれてくるものなんです。