自分の勉強不足を告白することになるが、10月18日付けの朝日新聞の天声人語で、15日に亡くなったやなせたかし氏のことを取り上げていた。
その中で、やなせ氏が編集している 『詩とファンタジー』 という雑誌の近刊に、やなせ氏の最期のメッセージのような詩が掲載されているという旨の文言があった。

あの、アンパンマンのやなせ氏である。
うちの長男や次男が幼い時にさんざんお世話になったアンパンマンの印象しかなかったし、やなせたjかし という人物に関心をもつこともなかった。

それが、天声人語の記事で『詩とファンタジー』という季刊雑誌を編集していることや、自治体がやなせ氏に無報酬でキャラクターのデザインを頼んでいたことへの著名な漫画家の批判などを目にし、やなせたかし という人物に少し興味がでてきた。

で、先日、書店に別の雑誌を探しにいったら、そのやなせ氏の 『詩とファンタジー』 の近刊が書架に数冊並べてあった。
ウィノローグ winologue

目的の雑誌を探すのをやめ、さっそく手にし、立ち読みして、思った。

なかなか面白い雑誌だ、と。

やなせ氏の方針なんだろうけど難解・難渋な詩はまったくなく、人の生き死にの悲しみや切なさ、生きていることの尊さや楽しさを、率直に詠んだ詩があふれかえっていた。
そのほとんどは、津々浦々・日々日常で実直に詩に取り組んでいる人々である。

しかもその詩の一編一編にすてきな絵が合わせてある。

これは、とても素敵な雑誌だと思った。

少なからず、私にとっては衝撃が走った。

それで、今、夢中に読んでいる次第。

また、感想を書こうと思う。



今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。
その中の詩を一編、生徒に紹介したら、そりゃあもう、すごい反応がありました。