明日からの授業に備えて、お昼前後に3時間ほど学校で仕事。
その後、今話題の都農の道の駅に向けて車を飛ばす。
久しぶりの国道10号線の北上である。

午後3時前に道の駅・都農に着いた。
店内を色々見回ったが、今日は休肝日とあって、うまそうな金ふぐのタタキなどを遠慮して漬物だけを購入。
その後、このまま帰るのも惜しいので、そうだ!矢研の滝(やとぎのたき)に行くか!

と、決めたのが、大変なことに・・・・・・

都農市街から16km走ると、尾鈴山の登山口、矢研の滝のキャンプ場に着くらしい。
都農市街から都農ICを横目に見て県道307号線を尾鈴方面へ。
だんだん山が険しくなり、
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道幅も狭くなり、離合できない箇所、対向車がいつ現れるかわからない危険な山道を走ること30分。
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キャンプ場に着く。
管理棟に上がる階段脇にはすでに曼珠沙華(彼岸花)が。
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さて、そこから矢研の滝までは山道を登ること25分という看板を発見。
管理場のおばさんいわく、「いやあ、若い人だったら15分ぐらいで行くんじゃないですか」と。
私のなりの、どこが若いんや?

25分も山道を登るのかと思うと萎えるし、あきらめようとは思ったが、ここまで車でくるだけでけっこうエネルギー使っていたので、このまま帰るわけにはいかない。
意を決して登ることにする。

靴は平靴、所持品は携帯と財布とデジカメ。
都農市街のJAで買ったお茶をあろうことか車に忘れてしまっていることに思いもいたらず、登攀開始。
こんな道。
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画像ではわかりずらいかもしれないが「九州自然遊歩道」なんて、涼やかな名前がついてはいるものの、右側は崖、道幅は1m未満、足元は滑りやすい、携帯は圏外の道を、一人で歩くのはけっこう勇気が要った。
蛇に遭遇しないことだけを祈りながら、山道を登ること15分、滝に出くわす。
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おお、これが矢研の滝?と思ったら、こんな看板が。
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それでも、この滝、なかなか美しい姿だ。
滝つぼの石がけっこう赤みがかっていたので鉄分を多く含む水なのかも。
沸かせばいい温泉になるのか?
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さて、お目当ての矢研の滝まで300mの表示あり。
よっしゃ、がんばるぞ!

と、思ったら、こんな急こう配のつづら折りの登山道がこれから七か所も。
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顔は笑ってないが、ひざはさっきから笑いっぱなし。
「なんで、こんな靴で登っているんだ?」
「なんで、ペットボトルのお茶を車に忘れて来たんだ」
「なんで一人でこんな道を登っているんだ」
という、後悔がひしひしと心をしめつけるのだけれども、ここまで来たらもう引き返せない。

さきほどの若葉の滝の上を過ぎて、巨岩の間を通り抜けて
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道なき道を通って、やっと矢研の滝を見ることができた。
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崖下の木々が視界を遮っているが、これが矢研の滝か。
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う~ん、いいんじゃない。

たぶん、滝つぼまで下りられる道があるのだろうけど、ここまですでに25分は経っている。
しかも一人で来ている。
携帯通じないし・・・・
不安になって、滝つぼまでは下りず。(下りたら当然帰りは上りだ。そんな体力はない)

もと来た道を、安全を山の神に祈願しながらひたすら帰る。
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すべるなよ、すべるなよと声を発しつつ。
一人だからね。
さびしいんです。(笑)

20分後に管理棟に到着。

いやあ、今回は涼しかったからよかったものの、もしこれが暑かったら、確実に熱中症になっていたんじゃないか。
靴も、水分も、携帯も、同行者も、まったく不完全。
山を甘く見てはいけないな。

車で都農市街に帰る道で、山の湧き水があった。
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やわらかそうな水をいただいて帰る。

いやあ、幸運な山行であった。


今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。
山は、一人で行かない、食料と水を携帯すべし、非常事態に備えて行くべし。