12月8日と聞いて、太平洋戦争の真珠湾攻撃のあった日、と答えられる生徒はもうほとんどいません。

12月8日と聞いて、ビートルズのジョン・レノンが暗殺された日、と答えるおっさんはいます。

どちらの12月8日ももうすごく記憶の彼方に飛んで行った、「歴史上のある一日」なんでしょうね。


かくいう私も、戦争の12月8日は知識でしかない。

レノンの12月8日は、東京のアパートでそのニュースを聞いて脱力した「自分の人生の中の一日」です。

その日を、知識の日と感じるのと、人生の日と感じるのとでは、すごくギャップがありそうです。


だけど、知識の日を、単なる知識の日ではなく、その日のことを人生の日と感じている人たちの話をうかがったり、書物おをあさってみたりするうちに、知識の日が人生の日へと進化することはあると思います。

想像することで、創造する働きを、人の頭は持っていると思うのです。


今年の3月11日を、人生の日と感じている人は今はすごく多いだろうけど、やがてその日も知識の日として時の流れの中で変わっていくのでしょう。

しかし、3月11日を人生の日として生きている我々は、3月11日以後に生まれた人間が知識の日を人生の日と考えられるように語り継いでいかねばならないと思います。


もうすぐ12月11日。

震災後9カ月。

年が改まると、3月11日は「去年のこと」と感じられるかもしれない。

「今年はあんな不幸のない年にしたい」

「今年は復興元年にしたい」という言葉が、新年のあいさつとして出てくるかもしれない。

しかし、被災に合われた方々にとって不幸は現在も進行中であることを忘れないようにしたい。


3月11日を知識の日としてではなく、人生の日として思い続けていくこと。

それが私たちの責任でもあると思います。


今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。

珍しくかたい話になりました。