いつもだったら誕生日はシャンパンを開けるのだけれど、今年は緊縮財政下、ビールで乾杯し、あとはセラーから掘り出してきた赤を飲むことにしました。


つまみはコープの刺身の盛り合わせ。
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鯛、いさき、鮭、たこ、シビの5種盛で780円なり。安いと思う。


これにワインに合うように例によってオリーブオイルとローストしたガーリック、わさび。

五穀クラッカーがあったので、いさきのうえにクラッカーをほぐし、イタリアンパセリ、ガーリックをのせて岩塩でいただくと、これがまたワインによく合うわけです。
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ワインはルロワのオマージュ・アン。

懐かしいですね。

マダム・ビーズ・ルロワが21世紀の到来を祝してリリースしたワイン。

たしか、ヴォーヌロマネあたりの1級畑をブレンドしたものじゃなかったかな。

もう市場には出回っていませんが、後生大事に取って置いた最後の1本。
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製造番号までついていましたね。これは 004578。
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セラーに入れて10年近くなりますが、コルクはいたって元気でした。
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しかし、やはり10年の歳月は枯れた味わいに変わっていました。

まず、セラーから出したのが当日だったので、ワインの色調がくすんだままで、澱を沈めきれなかったことはきわめて反省すべきことでした。

少なくとも1週間前ぐらいから瓶を立てておくべきでした。
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果実の香りはそれでもすごく甘くて、熟したプラム、アプリコット、黒砂糖などが香るのですが、やはり寄る年波には勝てず、腐葉土、下草などが強く訴えてきます。

酸はしっかりしているけど、ピークは過ぎているなという感じでした。

繰り返しますが、1週間前に立てておいたらまた違った姿であったはずです。

最後の1本に悪いことしたな、という気持ちになりました。


ほろ苦い誕生日ワインでした。


今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。

ルロワの赤がとうとうセラーからなくなってしまった。

残っているのは白2本。

お宝ワインです。