ワイン会の最後は、バッドボーイとシェーファーの競演。
バッドボーイはバランドローのテュネヴァン氏が作っているリーズナブルなサン・テミリョンの赤。
しかし、手抜きなしのきっちりとした味わいが、メドックの格付けワインにも劣らないすぐれものです。
2006と若いから、エッジまでしっかりと色が乗った赤い球体は、樽に裏打ちされたしっかりとした構成美を訴えてきます。
プルーンやブラックベリーにかすかにチョコレートのニュアンス。
味わいもやさしく、クイクイ飲める赤。
まず驚いたことに、シェファーは1997ものなのに、実にきれいな球体で、一見バッドボーイとなんら差がない。
つまり、14年の経過をワインの色に反映させてない。
まだまだ若いもんには負けんけんね、という元気さ。
味わいもタンニンがこなれて、雑味のない非常にピュアな印象。
香りはハーブのニュアンスがあるせいか、バッドボーイよりもやや低温の鼻に抜ける果実。
杉、カシス、チョコレート、ハーブ。
ひれステーキにはばっちり。
バッドボーイより9年も古いけど、甘くやさしいタンニンが、「カリフォルニアってこういうワイン多いよね」という長老会員様の批評も。
やはり太陽をさんさんと受ける国のカベルネは、寿命が長いということを実感。
いいワインでした。
今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。
さあ、明日から8月。
7月の休刊日は昨日をいれて12日でした。