恒例のワイン会を、いつものパリの朝市さんで開かせていただきました。

今回はテーマを『W(ダブル)』として、シャンパンも白も赤も2本ずつ出して、その銘柄を当てるというゲーム仕立てでワインをサービスしました。


まず、最初はシャンパン。
ウィノローグ winologue

ヴーヴ・クリコのグラン・ダーム1996(左) と ゴセ・ブラバンのノワール・ダイ(右)。

グラン・ダームは14年前のシャンパンだから泡の勢いがおだやかで、香りも熟成香が際立っている。

一方のノワール・ダイはまだ新しいシャンパンだから泡の勢いもあるし、酸もキレがある。

すぐに判断がつくだろうと思ったのですが、10人中3人ぐらいは間違ってしまいました。

熟成香を探し出せなかったみたい。


次に白はジョスマイヤーのピノ・グリ と ピュリニー・モンラッシェのピュセル。
ウィノローグ winologue
↑右がピュセル。左は赤のアロース・コルトン。


スパイス香がきりっとしまった表情を見せるピノ・グリと、ミネラルたっぷりのピュセル。

見分けるカギは、樽が嗅ぎ取れるかどうか。

また、甘みもそれを見極めるポイントとなります。

かなり個性が違うのはわかるようだけど、それがどちらかを決めかねて、これも4人ぐらいが間違いました。


さて、いよいよ赤ワインで、最初はアロース・コルトン と ルロワのブルゴーニュ。

2001のコルトンはちょうどいい具合にこなれていて、果実の香りプンプンで今が飲み時。

ブルゴーニュは2007で、開くまでにはまだ時間が必要かな。

色調はコルトンはエッジがややオレンジがかっているので、これも色だけで見分けがつくのですが、まあ、はずす人ははずすみたいで。


最後はボルドーの赤。

コス・デストゥルネルの1999 と 2000を比較。
ウィノローグ winologue

1999はすでにエッジにオレンジが入り始めているのに対し、2000はまだずっしりと黒い。

うまい具合に熟成して今が飲み時の1999。

まだ果実が勝っていて、複雑な香りがでるまでにもう少し時間がほしい2000。

これも間違える人が少なからずいました。


ワインの熟成の基本を知っていれば、なんてことはないたわいないクイズなんですが。。。。

「うまければいいわけで、熟成の仕方だの、香りの意味など、あんまり考えてないんだよね」というのが大方の意見。

ワインを飲みながら楽しく話をするのがこの会の目的だから、もちろんそれでいいのですが。

今回はすこし勉強をしようということで企画したのでした。

少しは学習してくれたかな、みなさん。

ワイン会を主宰するものとして、うん、次回からも楽しくお勉強できるように企画しなくては。


今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。

ジョスマイヤーのピノ・グリ。相変わらず存在感がありました