内田樹さんが、アエラ12月20日号の「大市民講座」で、大学生の就職難について述べられています。
「雇用環境が劣悪なのは、景況が『非人間的』だからではない。
非人間的になることができるのは人間だけである。
不況はある種の人間たちが大手をふって『非人間的にふるまう』ことを自分に許すための口実に過ぎない。
『就職氷河期』という言葉は雇用のフロントラインにいる人間の『冷たさ』を伝えるものだと私は思っている。」と。
これを見て、そうだよなと思いました。
日本は不況だ、不況だといいながらも、なんとか経済は回っているし、法人税減税も取り沙汰されている中、内部留保という形で企業はお金を貯めこんでいるはずです。
内田氏の言われるように、「『雇用条件を切り下げてコストを削減し、当座の利益を確保し、あとは景気が回復するのを待つ』という芸のないソリューションに居着いて思考停止に陥っているビジネスマンたちが、私たちの想像よりはるかに多い」のではかろうか。
雇用が進まない、給与が上がらないではいつまで経っても景気は回復しないでしょう。
何かが、どこかで、ラッキーな形で日本の景気が浮上するようなコトが起こるのを待っていたら、景気なんて回復しない。
雇用する側が、人間を大事にする方向に舵を切らないといけないのではなかろうか。
単純に、給与を上げる、正規採用を増やす、という発想の転換があってもよろしかろう。
それができなくても、少なくとも、「不況だから、一番手をつけやすい人件費を削る」という考えを捨てることではなかろうか。
内田氏は最後に、「恵まれた条件にありながら、『非人間的』な雇用状況しか若者たちに提供できないことを日本の経営者たちは恥じるべきだろう。」と結んでおられます。
まこと、恥じるべきは若者云々ではなく、経営者の側だろうと思います。
今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。
がんばれ、大学就活生!