一昨日、6本セットの泡の3本目を飲みました。

Cooks という名のアメリカのスパークリング。
ウィノローグ winologue

NYヤンキーズが優勝した時にシャンパンファイト(シャンパンがけ)に使われるものなんだそうです。

さぞや、泡の力もあってうまかろうと想像しました。


で、たしかに泡はアメリカらしく大柄(?)で元気があった。

だけど、味がシャンパンのセックぐらいの甘い泡でした。

これはちょっと料理に合わせるのが難しいという印象。

こんな甘いワインでシャンパンファイトをやっているのかな、NYヤンキースは。

ほかにもホワイト・ソックスやカージナルスもこれでシャンパン・ファイトをしているようですが。

優勝は爽やかに甘いワインで祝うということなのかな。


お店のキャッチには辛口と書いてあるし、商品もブリュット(辛口)を名乗っているけど、これは甘いです。

夏場の午後の暑さを忘れるにはちょうどいいかもしれません。

秋口の夜には合わないイメージでした。


どうもいけないことに、泡は辛口でないと美味しく感じないように頭がなっていて、こういう甘いワインはそれをそれとして飲む心の準備ができていないと、かえってまずく感じてしまうんです。

ブリュットならブリュットらしくせんかい!と怒ってしまう。

せめてデミ・セックと表記されていれば、ためらうことなく暑かった夏の午後にグビグビ飲んだであろうに。


虚心坦懐。

余計な先入観なし、心をむなしくしてそのワインの味を、そのままに味わう。

このことを忘れていた私の失敗かもしれません、今回は。

ワインに限らず、先入見、思い込み、固定観念がいかに目を曇らせるか。

ちょっと考えさせられた泡でした。


今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。

6本セットもあと3本。うち、ヴァルディヴィエソとアルテ・ラティーノは安心して飲みます。

残りの1本とは、虚心坦懐につきあいましょう。