久しぶりにワインらしいワインを飲みました。
コス・デストゥルネル1988。
今度大学4年生になる卒業生たちが、生まれ年のワインを「センセー、飲ませてください」というわけで6名集合。
ベル・エポック・カフェ の支配人に開けてもらってひとしきりワインの講義をしました。
みなワインの初心者だから、理屈っぽくならないように、わかりやすく話したけど、少しはわかってくれたかな。
コス1988。
杉やインク、ドライハーブ、モカ、ブラックカラントの香りが支配的で、色は熟成が進んでちょうど飲み頃の色だったんだけど、腐葉土・なめし・森の下草などの茶系統の香りはあまりしなかったなぁ。
タンニンはまるく、あまく、刺激的なところのないまとまった味で、喉にスーッと滑っていく。
少しオリエンタルな香りを残すところがコスらしい気がします。
ワインの話、結婚話や大学生活、看護実習の話、元カレのことなど若い子たちらしい話題の中に、オジサンが二人加わっているのも変な気もしないわけではないけど(端から見たら妙な集まりだろうなぁ)、教え子たちとの会話はいつもおもしろいものです。
学校の中しか知らない教師にとってはこれも勉強のひとつですね。
2時間30分でお開き。
帰るタクシーの中で、運転手さんから巨人の木村拓也コーチがくも膜下出血で倒れた話を聞かされました。
ノック中に崩れるように倒れたそうです。
宮崎南高校出身の努力家の彼が、37歳という若さで倒れるなんて。
なんとか死の淵から生還してくれることを望みたい。
今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。
20年経つと、ワインもこなれてきますね。
成人式を迎えてから、ホントのワインの人生がスタートするんですね。