日頃飲むワインは1000円もしないものに限定しています。
白なら、シャルドネ系を中心に、そこらのスーパーでボトルを立てたままでほこりをうっすらとかぶっているようなやつ。
誰も買ってくれないワインを1本ずつ消費している私。
ひところはチリのサンタ・ヘレナ・グランビーノ・シャルドネをよく飲みました。
近くのコープに置いてあるんです。
ネット価格 より100円ほど高いけど、これが一番おいしく感じられました。
赤は、ピノノワールを飲みたいけど、1000円以内のピノはほとんどありません。
いや、ありえません。
しかし、カベルネやメルロなら1000円未満でもあります。
ただ、夏場には重たいので、冬場限定ですが。
とはいえ、大手メーカー製や南米やラングドックあたりのいかにも量産された味わいのカベルネだったりします。
オーク樽の発酵なんて期待できないわけだから、厚化粧なしの素のまんまというわけです。
ブドウ本来の香りではあっても、品を感じさせないことが多く、「こんなもんだよね、値段だけだよね」と納得させなくてはなりません。
これは辛いので、結局1000円以下では白を主体に買っているというのが正直なところです。
まあ、赤でも白でも3000円を超えると一定の水準のワインになるという感じがします。
赤なら、ボルドーのブルジョワクラスのシャトーものが買えるし、ピノもブルゴーニュの村名ワインなら買える。
白なら、けっこういいのが買える。
スパークリングでも1000~2000円台のスパークリングは玉石混交だけど、3000円出せばシャンパンに一応手が届きます。
カベルネやメルロの伸びやかなタンニン、ピノのフレッシュな酸味、シャルドネの白い花の香、シャンパンのトーストとミネラル。
そんなものをじっくり楽しむなら、やはり3000円が一つの分水嶺であると思います。
今日もウィノローグに来ていただきありがとうございました。
3000円ワインが普段の家飲みワインになる、というのは夢のまた夢の話ではあります。