今年も今日を入れてあと二日。

みなさん、どうお過ごしでしょうか。


今日は掃除もせず、午前中は母の墓にお参り。

午後は自宅で次男の受験の準備。


夕方は散髪。


あまりに平凡すぎました。


さて、昨日の続き。

小澤征爾さんへの思いは、この時とそう変わっていないですね。




2002年10月6日

      がんばれ、オザワ!(つづき)



ところで、ウィーン国立歌劇場といえば、劇場スズメのうるさい所として知られている。

戦後間もなく就任したカール・ベームも、その後を継いだヘルベルト・フォン・カラヤンも、権謀術数渦巻く世界の中でスズメたちにブーイングを浴びせられながら劇場を去らざるを得なかった。

ベームは以後フリーの指揮者として世界を股に活躍をし、カラヤンはイギリスのフィルハーモニアで再起を期してやがてクラシック音楽界に君臨した。


今回、東洋のオザワに声がかかったのはなぜだかは知らない。

彼のオペラ指揮者としての経歴を見れば、はたして独墺系の曲を振れるのか心配である。


ロシアものは得意だけれど、モーツァルト、ウエェーバー、ワーグナーは大丈夫だろうか。

あるいは、ベルディやプッチーニなどのイタものも振れるだろうか。

これまでそういう作曲家達の作品を録音してきていないのだから。

もっとも、この程度の心配はとっくに彼も承知の上であろうから、どういう演奏をするか楽しみではあるけれど。

国立歌劇場のオーケストラはウィーン・フィルとして演奏活動をしていて、小澤も毎年のように客演しているし、そのニュー・イヤー・コンサートにも立ったことがあるので、まったく初めての顔合わせではないのだから、とんでもないことになったりはしないだろう。


はるばるニッポンからやってきた音楽監督を、劇場スズメたちがどんな歓待をするか、注目である。

ウィーンの連中をアッと言わせるような演奏をしてほしいと願わないではいられない。