今日は漢字検定である。

漢字検定は例の理事長一家の不正で相当たたかれたが、それでも検定そのものの意義は変わらないと思っている。

漢字検定があるから漢字を勉強する子どもたちは少なからずいるわけで、漢字を敬遠して携帯メールのアニメやデコメに夢中になっている生徒を、なんとか日本語の正常な文化圏につなぎとめるためにも有効な検定であると思っている。


そうそう、この前の模試で、「徐行」を「除行」と書いた答案にぶつかったときは往生した。

それも3年生。しかも複数。しかも受験直前。

「除」は取り除く、の意味である。

「除行」なら、「取り除きながら行く」(?)という珍妙な意味を持つ熟語になるだろう。(そんなんありか?)

「徐行」の「徐」は、「おもむろに」と読む。「ゆっくりと」という意味だ。

だから「徐行」は、車だったらそろりそろりと走るイメージなのだ。

それを「除行」じゃ、意味をなさないじゃないか。


漢字は表意文字である。

文字そのものが意味を持っているのだ。

そこのところに思いが至らない子どもがなんと多いことか。


「顕微鏡」が「顕徴鏡」だったり、「穏便」が「隠便」だったり、強烈」が「強裂」だったりは普通だ。

これは漢字の訓読をしっかり教えていないからではないかと思う。

訓読は、日本語訳と同じだと思って、訓読に力をいれてほしいね、小中学校で。


というわけで、今日は朝の9時半から午後2時半まで検定の監督をした。

以前、ネットで問題の漏洩があったせいで、実施時間が厳しく制限されていて、問題用紙は当日回収となっている。

そして、今回は例のインフル騒ぎもある。

インフルで受検できない生徒には特別措置が取られるようで、そこは安心だ。

インフル欠席が3人もいるからね。

今回欠席の子たちの受検は2月にスライドさせてもらえるようだ。

漢検協会もずいぶん融通がきくようになってきた。


ありがたい。


午後3時にとりあえず答案の梱包など一連の作業が終了。

帰宅後かみさんと買い物に行く。

給料前だからつつましい買い物になった。

さんまが安いので、夕食はさんまにする。

大根おろしをすり、知り合いからいただいたカボスを絞る。

さんまのワタの味が上品に舌に広がる。

カボスの酸味とのベストマッチング。

まことに滋味。


ありがたい。