朝早く、父の墓参りを済まし、長男の家を出る。

一路北へ向かい、植木温泉の藤の瀬という家族風呂に一時間つかる。

個室の温泉なので、誰に気兼ねすることなくのんびりとできる。

湯船に入ったり、小さな庭で一呼吸したりして小一時間ほど過ごす。


ここの源泉は敷地内にあり、地下250mから汲み上げているという。

単純温泉(弱アルカリ性)で源泉温度は49度という。

前回は8月の阿修羅展の帰りに入って少し熱く感じたのだけど、今回は秋の気配の空気の中、ちょうどよい湯加減。

長男のアパートの大家さんからいただいた肉マンをほおばりながら、ボケーッとしておりました。


↓藤の瀬の個室風呂(家族風呂) *向こうに猫の額ほどの狭い庭があります
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さて、藤の瀬から植木ICに向かう。

このまま高速を宮崎まで帰るか、鳥栖から大分道に入り、湯布院・別府・大分を経由して延岡に出るか。

まよったが、1日で九州を横断して宮崎まで帰るのを試すは今回がいい機会ではないかと思って、思い切って鳥栖へ車を向ける。

疲れて運転に自信がなくなったら大分で一泊すればいい。


連休中とあって、南関・広川あたりでやや渋滞したものの、九州道・鳥栖JCTからスムーズに大分道に入った。

大分道は九州道並に通行量が多い。

沿線に日田・由布院・別府など行楽地・温泉地があるせいだろう。

宮崎道とは車の混み具合が違っています。


昼飯食べに山田SAというところに寄ってみたら、岐阜・広島・泉・愛媛など全国各地のナンバープレートを掲げた車でごった返している。

人も多くてうんざり。でもいただいた肉マンはうまい(笑)


萩尾PA,玖珠SAと休憩所ごとに休憩を取りながら大分に向かう。

大分に着く時間帯と疲労の度合いとを考えて、別府あたりに一泊するかそのまま帰るか、判断を先へ預けてアクセルを踏む。


湯布院ICは1キロ渋滞とか。さすが、世界に冠たる湯布院だけはある。

由布岳PAで休憩。

大分大学に行っている卒業生に電話してみたら、今、語学研修中でカナダにいるとか。

しばらくぶりに元気のいい話を聞けた。カナダでも彼女のペースで楽しくやっているようだ。


↓由布岳PAから見た由布岳
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さて、これで大分に立ち寄る理由もなくなったので、今日中に宮崎に着くべく、別府に向かってアクセル全開。

別府湾SAでは別府湾を見下ろし、しばらく休憩。

↓SAから見下ろす別府湾(右の三角の山がお猿さんで有名な高崎山)
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お土産を買って佐伯まで一直線に大分道から東九州道へ。

佐伯を出ると、あとは10号線をクネクネと延岡まで山越えする。

昔、学生だった頃、日豊線の特急列車に乗っては難所として恨めしく思った宗太郎峠を軽く車は越えて北川へ。


そして、延岡の街中をわき目も降らず走り、日向を過ぎ、門川を過ぎ、ワインの産地・都濃へ。

都濃出身の卒業生は今は筑波に帰っているので会えるはずもなく、尾鈴山に暮れる美しい夕日を眺めながら、川南へ。

高鍋で暗くなってきて、途中休憩をするものかは、新富から佐土原、住吉のバイパスを一心に飛ばして、ようやく自宅に戻る。

帰宅時間は19:20。

長男宅を出てから10時間の長距離ドライブがようやく終わった。


大分周りで帰るのは、時間さえあれば可能だとわかったが、しかし高速を降りてからが長い。

佐伯から4時間以上かかった。

東九州自動車道が早く開通して欲しい。

福岡から見ると宮崎は最も遠い。

文化も経済も遅れるはずだよ、これでは。

九州の宮崎の遠さ・不便さを実感させられた一日でした。