文化祭が迫ってきた。

合唱は、少しずつ少しずつ進歩している。

男子もようやく元気が出てきつつある。

2学期に他校から転入してきた男子生徒がみなから信頼されて、指揮を執ることになった。

おかげで『虹』の曲の終わりに出てくる、soloの部分(いや、soliか)のソプラノとテナーの男女の呼吸もあいつつある。


しかし、他の男子の声は、どうしてもソプラノに引っ張られそうになる。

そこで、男子のパートだけを歌う人工的な声を、副担のT先生がパソコンを使って作ってくれた。

鼻をつまむような声だが、ちゃんと楽譜どおりに歌ってくれる。

ラジカセから聞こえてくる鼻つまみ声に最初は笑っていたが、しかし背に腹はかえられぬ、この鼻つまみに合わせて男子は練習。


女子はソプラノもアルトもちゃんと練習しているし、実行委員の女子も伴奏の女子も熱く指導するので、ずいぶん完成してきている。

しかし、アルトがソプラノに引っ張られたり、「♪雨あがりの坂道、ル♪」という部分のテンポの合わせ方など、まだ課題もある。

本番まであと3日。

どこまで完成するのやら。


↓練習風景

ウィノローグ winologue