6日夕方。3年前の卒業生が二人、学校にやってきてくれた。
一人は地元の大学3年生のラブさん。
もう一人は東京の専門学校に通うプリンス君。
高校時代の面影がまだ残る二人。
夕方1時間ほど語ったのであった。
ラブさんは、今は姉妹校の国際大学で英語を学ぶ日々。
英語での授業が面白くてたまらないという。
心理学、社会学、文学など、幅広く学んでいて、まだこれといった中心となる
研究テーマが見つからないのが悩みだろうか。
「私、大学を1回も休んでいないし、大学で一番になるつもりでやっている。
この前のTOEICで自分でも信じられないぐらいの点数を取った。
TOEICの協会まで問い合わせたぐらい、自分でもすごい点数と思った。」と、
とても高校時代の彼女からは想像できないぐらいのコメントが出てきた。
そのTOEICの点数は805点。けっこういい点数でしょう。
「350点からスタートした私がすごい勉強していて、自分でもきもい!」とか。
勉強する姿勢や実際の努力の跡を見て、彼女も成長したなと思う。
環境が変わって、モチベーションも変わって、意識を前向きにする。
その大切さをわからせてくれる話でした。
卒業後は欧米の大学に行きたいという彼女。
今まで何の苦労もしないで普通に大学に出してもらって、どれだけの経済的
負担を親にかけていたのかを最近になって知ったという。
それはそれでよし、親の苦労を実感できる年齢にもなってきたのだから。
親を説得して外国の学校に進むのは並大抵ではなかろうが、がんばってほしい。
一方、プリンス君は東京でアルバイトしながら学費を稼いでファッション関係の
専門学校に通っている。
バイトをしながら学んでいると、自分の能力や周りの人たちの実力のほど、
将来への夢、お金の大切さなど、高校時代は頭でしか理解していなかったことが、
身をもって切実に感じられるという。
成長しなくては見えない世界があることに、彼も気づいてきたのだろう。
「高校時代は馬鹿ばっかりやっていたけど、もう一度帰りたい。
今の意識で高校生をしていたら、また違った道を歩いていたかも」と。
高校卒業してまだ3年。
世間の荒波にもまれながら、大きく成長してほしい。
仲のよい二人の話を聞いて、私の心も暖かくなったのでした。