ブル赤は好きなんだけど、わがワイン会メンバーはどうしてもブルゴーニュよりも
ボルドーの方が好きで、そろそろカベルネかメルローを出さなくては!
というわけで、最初はカリフォルニアのシルバー・ライニング2002。
まずは樹脂系の匂いが最初にやってきて、面白い感じのワインだ。
カリフォルニアで十分育ちました、といいたげな果実の甘みがどっしりとしている。
メルローらしくなめらかなタンニンで、喉をツツーッと流れて行く。
これはなかなかいい。
さて、この後に登場したのが、シャトー・ロル・バランタン2002。
フランス・ボルドーのポムロル産のメルロー主体のワインであるが、
シルバーの後では、その体躯の貧弱さが露骨に出てしまった。
酸味が明らかに強くて、果実の甘み、香りの広がりともシルバーに負けてしまった。
ステーキの酸味の利いたブルーベリーソースには一番マッチしたけど、もう一つ物足りなかった。
メルローの三番手はシャトー・プティ・ヴィラージュ1993。
ボルドーのサン・テミリオン産。
やはり熟成してきていて、紅茶、腐葉土、きのこの土の香りの中に、ちゃんと果実が香って、
厚みのあるワインではないが、それなりに楽しめるものだった。
今回はメルロー3種の勝負となったけど、カリフォルニアの陽気なヤンキー君の前に、
フランスのやや幸うすき少女たちが負けてしまった、という感じだった。