わが学校の入試広報室では、来年度に向けてのパンフレット作りに忙しい。

いかに中学生の心をつかむパンフレットを作るか。

彼らの思考や志向や嗜好は今、どの方向を向いているのか。

日々苦心しているのであります。


さて、その広報室長から依頼が。

「うちの進学のキャッチフレーズはどうします?」


うーん、うーーーーーーんあせる



世間受けするようなけばけばしい大学合格実績ではないし、かといって県立校のような金太郎飴的単純さでもないし。

うちのような私立高校の特色は、多様な生徒を受け入れて多様な進路を保障してあげるのが勤めですから。


しかも、3年担任だけでなく、およそ進学とは縁の浅そうな礼法や体育などの先生の協力も得て、全校体制で生徒を大学・短大・専門学校に送り込んでいるのが現実なんですね。


生徒の一人一人の個性と意欲を大切にして、その可能性を伸ばす進路指導。


なんだか、文科省的役人的発想の言葉ですが、しかし、それに尽きると思うんですね。




この姿勢だけは絶対忘れてはいけないと思うのです。