優先順位。

まだまだ　寒い日は続く中　

春物はどんどん入荷してクリアランス商品と入れ替わりつつあります。

冬物は　販売期間が長くなり　少しでも消化することが出来たので

それはそれで良かったかと思います。

しかしながら　セールも底値で単価が伸びず　売上自体は苦戦のようです。

やはり　暖かくならないと春物の購買意欲は　当然　湧きません。

２月中旬から５月ＧＷまでの春物の販売期間は　一層短くなり

夏物に完全に入れ替わると　間もなく夏のクリアランスセールです。

衣料品をプロパーで売る期間は　本当に短いのです。

その短期間の中で　如何に

店頭商品のバリエーションを豊富にしたり

期中に商品を入れ替えたり出来るでしょうか？

特にメンズアパレルは　春物、夏物、秋冬物に区別されますが

その各シーズンに立ち上がった　Ｎｅｗ　Ａｒｒｉｖｅｌ　は

シーズン末期まで全く変わらず店頭に並び続けるのです。

一度来たお客様の気に入った商品が無く　それが数回続くと　

再度来店する事はなくなるのです。

「あの売場には　自分好みの商品は無い。」

というイメージは記憶の中に擦りこまれます。

私達は　そんなお客様の心理ではなく　

生産ロット上　商品の入れ替えが出来ない、

消化率が悪く　返品は困るので新商品は納品出来ない、

または　カラー展開を減らす、

少しでも売り切るために　サイズ構成を減らす、

コスト削減の為　見た目にわからないクオリティを落とす、

などなど

全てにおいて作り手側に都合の良いことを優先しています。

小売店の都合、メーカーの都合、工場の都合、生地屋の都合、

一度　それらをリセットして

優先順位を　消費者の都合から考えて仕組みを作り変えるとどうなるのか？

長く続いた構造には　政治の世界同様　歪が蓄積されているようです。