を観ました。
黒白の主演二人の外観からわかるように
分かり易い映画です。
つまりお約束です。
ヤクザの舎弟3人の役割と立ち位置とか(こういうの凄い好き)
2人のヒロイン像とか(あだち充の『H2』を思い出した)
2つの屋上シーンを点対称な配置とか。
お約束をかっこよく描けるのはとても大変なことだと思います。
この映画は見事にそれに成功しています。
しかしキム・ギドクはそれを達成するだけで満足する監督ではありません(今作ではプロデューサーですね)
そこで出てくるのが仏像です。
キム・ギドクっぽい!って手を打つのは思い返してみれば正直「仏像」だけだったりするのですが。
予告を観て
「ヤクザみたいな映画スター」と「俳優になりたいヤクザ」が対称的に描かれているのでは
と思ったのですが、完全なシンメトリーではないですね。
どちらかと言えば、動かない点:ヤクザであるヤクザ(リアル)を中心にして
映画スターである人間とヤクザである人間がグルグル廻る感じ。
穿った見方をすれば
『映画は映画だ』のラストはハネケの『ファニーゲーム』と同質とも言えると思いますが
別にそんなことを考える必要も無いな、とも言えます。
だってちゃんとタイトルが全てを物語っていますので。
『映画は映画でしかない』とは言っていません。
『映画だもの』とも言っていません。
映画は映画です。
追記1:
作中のコミカルな監督役が漫画家の江川達也に見えてしょうがなかったです。
とてもいい役者だったので、この人の別の作品での演技も気になる。
追記2:
シネマスクエアとうきゅうで観た帰り道の歌舞伎町を歩く自分の目が
まるでカメラのレンズになったようで、ちょっと面白かった。
盛り場ってそれだけで生き物のようです。
