改めて、「Mr Beast」。
ええ、何と言いましょうか、濃い。
そしてお気に入りは前作と同じく④曲目(ちなみに前作では"killing all the flies"でした)
巷では、原点回帰、ここ数作では鳴りを潜めていた轟音ギター、そして(いつも通りの)最高傑作、
伝家の宝刀である静寂~轟音を封印しうんたらかんたら。
アラン・マッギーが帯に「マスター・ピース!」などとコメント書いてますが、
フタを開けてみれば、
あんたマネージャーやんけ。
と、いつものように自分の好きなものには殊更に慎重になるアタクシですが
良いですよ。
当たり前です。
タイトルの「Mr Beast」ですが、
獣性という言葉が野生の動物における凶暴性という解釈で、それをモグワイの轟音に結びつけるのならば
それはマチガイだと思います。
そもそも本能というのは危険に対しては回避、飢餓に対しては行動、
集団に対しては迎合若しくは支配、満腹に対しては静止、
というような「理由が存在する」プログラムの性質があると思うのです。
では、人間の中の獣性とは何か。
これは本能を理性の下位と見做す、すなわち人間を自然界における最高位と位置づけている
言ってしまえば人間の自信と傲慢に裏打ちされた言葉じゃないでしょうか。
そして、理性では抑えられない人間の「理由の無い」暴力、凶暴。
これらに対して理性至上主義は「本能」「獣性」という言葉をもって説明をつけようとしてるワケで。
人間の中で引き起こっていることなんだから、その他の動物は関係ないのに。
で、モグワイの話に戻りまして
今回の「Mr Beast」、上の名前の論理(と呼べるのか?)に従えば
「Ten Rapid」「Young Team」の対極にあると思います。
原点回帰なんて言葉はウソです。
獣性がプログラムと言いましたが、その通りで計算しつくされた音作りです。
初期衝動、という言葉は最もロジカルではない表現ですが
最初期の2枚が初期衝動、論理的に説明がつけられない人間が持つ凶暴。
今最新作が獣性、つまりプログラムに従った本能。
こんな感じ。
アルバム全曲が3分から5分に抑えられていることがこんな印象を引き起こしました。
と、ここまで喋っといてareですが
付録のレコーディング風景を撮影したDVDの中でメンバー全員が
「俺らの曲名に意味なんてないよ」
「"2 rights make 1 wrong"もね」
いやん。
ますますそのガテン系の風貌に磨きをかけて、見事に文系頭デッカチ君を粉砕してくれました。ははは。
今日チクに来月12日のライブを
「結局、自己マンやろ?」と一蹴されてしまいましたが
そのとおり。
アタシはただのイチ音楽ファンなんです。
できるだけ早く、516に提供したいものです。
曲の3分から5分、という時間の括りって個人的にこの1年間で拘っているところで。
静→動に傾倒しない盛り上がりに拘っているところも同じく。
なんて書いているとモグワイフォロワー丸出しな感がしますが、
違います、僕個人はあくまでスリントフォロワーのつもりです。
