何もないけど、平穏はあります。


23日

caravan2

「キャラバン」


caravan


ヒマラヤの村のキャラバンの話。ってタイトルそのまんまですが。


物々交換(塩と麦とかね)のためにキャラバンを率いたリーダーが道中死んでもうた。そのリーダーの親父は村の長老でかつては自身もキャラバンのリーダーだった。親父(というか爺さん)は若手で一番優秀なサブリーダーがリーダーの座を狙って息子を殺したんとちゃうかと決めつける(そんなワケはないのだけど)。しきたりを守る老人としきたりを破る若者のミゾですな。若者は占いなんかでキャラバン予定なんか組めるかい、とさっさと出発。そんな中爺さんは、昔とった杵柄じゃ、ワシの跡目は孫が継ぐんじゃ、と小さい孫を連れて後発。さて、二つのキャラバンいかなることか。


という多少誇張された内容。


キャラバンの占いの一つに「塩の欠片を火にくべる」というものがあって、割れるならば天候良好。割れないならば悪天候。という感じなんだけど、これは塩の欠片の中の水分と空気の量で天気を予測してる、ってことなんでしょうか。占いというと古くは盟神探湯(クカタチ)とか太占(フトマニ)とか。うわー懐かしい。そういえば「懐かしい」っていう言葉を「ナツい」と言う人もいるようで。


とても綺麗な映像で、よう知らん外国の風景はやっぱええなあ、と思える映画でした。惜しむらくはこれを劇場で観れなかったことです。昔むかしに神戸の奥地に(とまでは言いすぎですが)リバイバル映画とかを2本立て800円で上映する映画館があって、「ラン・ローラ・ラン」と「バンディッツ」の現代ドイツ映画2本を観ました。たしか、この2本の次の週に「キャラバン」があったような記憶がありますが、今となってはその記憶よりもそんな良心的映画館が存在しているのかが不安ですわ。


tobo

不安ですわ。


24日

思い立ったが吉日、とは言いますが夕暮れも近づいきてよっしゃ田舎へ逃亡だ。


車中のお供は京極夏彦「百鬼徒然袋-雨」です。

hyakkituredurebukuro

お待ちかねの文庫化です。主人公が榎木津なので全く陰惨さが影を潜めております。本来の主人公である京極堂も一緒になって悪ノリするので、テンポが良いです。いつもながら榎木津の出鱈目なネーミングセンスには笑うのですが今回の「こちらはカメラマンの鴨木君と助手の葱田君です。さあ行くぞ鴨葱!」には、電車内笑いを堪えるのが辛かったです。


笑えますが、あくまで外伝ですね。本編シリーズ(姑獲鳥~塗仏)の重厚さがそろそろ欲しいなあ。「陰摩羅鬼の瑕」では全く満足できなかったので、「さあ堂島大佐、出番です」といったところです。何言っとん意味分からん、と言う人には「さあモリアーティ教授、出番です」と同義と捉えていただけば幸いです。


25日

chobo

せっかくの田舎生活も一日で帰福。せっかくなので西鉄久留米駅まで思いっきり遠回りして帰るぞ、とジイさんに誘われ恒例のドライブ。山の名前は何やったかな、、、

とにかく八女郡星野村http://www.mfj.co.jp/hoshino/ )のどっかの山でした。地方自治体のHPとかあんま見る機会ないけど、見てて楽しいです。「行ってみたい」と思わせるかどうかが、ウデの見せ所ですな。


もう秋ですな。


26日

毎度のごとくベッドを独占してしまっても、優しく黙認してくれる友人達が大好きです。ごめんなさい。