昔よりバイト明けの日々の過ごし方がヘタになっています。そんな折りに管野美穂が司会をしていた番組を見て「ショートスリーパー(short sleeper)」という言葉を知りました。短時間の睡眠で活動できる草食動物のような能力を持つ人間のことらしいですが、羨ましくもありながら、眠るのが大好きな私は複雑な思いになりました。
「カンゾー先生」
ディーバ。の出世作です。素晴らしい、の一言でした(やっぱり)。やっぱこの人って声がいいです。
更に多くの麻生久美子を観るため、そろそろDVDプレーヤーか、PS2(『塊魂』も)でも買おうかと本気で思っています。
冷静になって振り返りたいと思います。誰彼にも肝臓炎だと診断するので「カンゾー先生」と揶揄される医師(柄本明)が戦中の岡山で頑張って生活する話です。何かいい加減な説明っぽくなりますが、そんな話です。麻生久美子は幼い弟妹を食わせるため娼婦まがいのことをしているソノ子役。ソノ子を看護婦としてカンゾー先生が半ばしかたなく雇います。
書いてて、特にスジが無い、ってことに気づく。
いい映画なんですよ、本当。柄本明、唐十郎、世良公則の年とったズッコケ三人組みたいな取り合わせが個人的には凄く好きです。ただしこの三人組、(超がつくほどの)破戒僧やモルヒネ中毒の医者を含みますが。それがまたいい感じです。
出てくる軍人は変態ばかりです。今村昌平の監督作品は初めて観ましたが、うわさ通りエロ、ですね。松坂慶子、とんでもなく妖艶ですよ。祇園とかで芸者遊びできる大人になりたい、なんてね。
エロ、といえば麻生久美子のオールヌードですが、これがエロい。エロいようでエロくない。どっちだろう。うーん、分からん。まあいいや、海の中でクジラを追いかけるシーンは神々しかったです。んで船に上がってきたら、うわー、黒髪って最高。
冷静に書けないので、ここらでやめときます。
←ついでに眼福、眼福と。ちなみに6年前の写真です。美しさがまったく変わりません。
「たそがれ清兵衛」
「壬生義士伝」の方がキレイで好きです。
サラリーマンの悲哀を表していて、という感想がいたるところで見られましたが全くその通りですね。上の写真でも分かるとおり、チョンマゲって定期的に剃髪せんとみすぼらしいことになるんです。そんな身のふり構ってられない貧乏・不遇の悲しさ、周りの冷笑の悲しさよ。
イメージとだいぶ違う映画でした。
田中泯を観るために借りましたが、すげえ恐い。この人の踊りが「暗黒舞踏」という名前だと知ってさらに恐さが増しました。現在甲府で働いている相方がどうやらこの人と会う機会があったらしいのですが(そうだっけ・・・)羨ましいことこの上なし。はよ、詳細教えろ。
田中泯の恐ろしさを確かめるためだけでも観る価値ありますよ。しかもその恐ろしさって、リストラされた社員が「理不尽だ」と暴力の牙を剥く恐ろしさですから、、、何と言えばいいんでしょう、飲み屋で「あはは、そりゃないっすよー先輩」とぽんと先輩(何の先輩か知らんけど)につっこんだら、マジギレされてボコられ殺されかけた、そういう恐ろしさと似ています。この指摘には若干の自信があります。
これで予習は済んだので「メゾン・ド・ヒミコ」を観に行けます。
「戦場のメリークリスマス」
大好きな映画。
自分の中で北野武の映画では「ソナチネ」がナンバーワンですが、ビートたけしでは「戦場のメリークリスマス」でしょうか。
→クリスマスの夜、ハラ軍曹(ビートたけし)が酔っ払いながらセリアズ(デヴィッド・ボウイ)とロレンス(トム・コンティ)に釈放を告げるシーン。
→セリアズが激昂したヨノイ大尉(坂本龍一)を遮り頬にキスするシーン(そのあとに刀を構えながら崩れ落ちるヨノイ)。
→ラストのビートたけしの笑顔。
↑「映画観ててよかったー」と思うショットがこんなにあります。涙が出ます。坂本龍一もトム・コンティも演技はたどたどしいんですが、全然気になりません。全く関係ないけど浅田彰のしたり顔な文脈は嫌いです(ゲイ、ゲイと叫んでるのを思い出したからかも)。
そういえば最近、映画のことばっか書いてて読了した本のことを書いてないです。でも疲れたので、それはまた次回。
『暇じゃ』
あ、一つ。サクがカズオ君と飲んだことをすげえ楽しそうに書いてたのが気に食わなかった。
ふん。あほ。
あと、この日記のサブタイトルのとこを「俺の俺による俺のための日記」と変えようかと思いましたが、世の中には想像以上に同じこと考えつく人々がいたのでやめます。yahooで「俺の俺による俺のための」で検索しただけで約5710000件ですよ、あほですね。